野菜ジュースは栄養がないってホント?
忙しいときに手軽に野菜の成分を摂取できる野菜ジュース。
野菜ジュースを飲むことは野菜を食べることと同じではありませんが、栄養を補うことはできますよ。
今回は、野菜ジュースを飲むことのメリットやデメリット、選び方を紹介します。
野菜ジュースを飲むことのメリット
野菜ジュースを飲むことのメリットは以下のとおりです。
- 食物繊維、脂溶性ビタミン、カリウムなど野菜に含まれる栄養を摂取できる
- 野菜を生で食べるよりも野菜ジュースのほうが吸収率が高い栄養素がある(リコピン、β⁻カロテン)
- 苦手な野菜も美味しく摂取できる
- 野菜の鮮度を気にする必要がなく、いつでも必要なときに摂取できる
脂溶性ビタミンであるβ⁻カロテンやビタミンE、ビタミンKは、ジュースに加工されても残存する損失の少ないビタミンです。
食物繊維は不溶性と水溶性に分かれ、野菜ジュースには水溶性の食物繊維が含まれています。
腸を整え、食後の血糖値上昇を緩やかにする効果に期待できるでしょう。
カリウムは体内の細胞の浸透圧にかかわっているミネラルで、ナトリウムを排出して血圧を下げるはたらきがあります。
リコピンやβ⁻カロテンは、野菜ジュースにすることで細胞壁が壊れることにより吸収率がアップすることが分かっています。
いつでも必要なときに摂取することができることもメリットです。
野菜ジュースを飲むことのデメリット
一方、野菜ジュースを飲むことのデメリットは以下のとおりです。
- 加工によりビタミンCや食物繊維などの量が減るため、生野菜と同じ量の栄養素を摂取できない
- 砂糖や食塩が添加されていたり果物の果汁の含有量が多かったりすると糖質の摂りすぎとなり、生活習慣病の原因となる
- 噛まないため、満腹中枢を刺激しにくく満腹感が得られにくい
野菜ジュースは、加工によってビタミンCなどの水溶性ビタミンや食物繊維の量がどうしても減ってしまいます。
砂糖や食塩が添加されていたり、飲みやすくするために果物の果汁の量が多かったりするものは、肥満や高血圧の原因となり、生活習慣病につながることも。
満腹感が得られにくく、食べすぎの原因になることもあるでしょう。
野菜ジュースのメリット・デメリットを押さえ、自分に合うものを選んでみてくださいね。
野菜ジュースの選び方
摂りたい栄養素で選ぶ
リコピンやβ-カロテン、食物繊維など、自分の摂りたい栄養素で選んでみましょう。
パッケージに分かりやすく記載があるため、探しやすいですよ。
リコピンを効果的に摂りたいなら、トマトジュースがおすすめです。
食塩や砂糖が添加されていないものが◎
飲みやすさで選ぶ
飲みやすさを求めるなら、果汁入りがおすすめです。
ただし、砂糖が添加されていないものを選びましょう。
野菜ジュースを選ぶときは、商品の成分表示を確認すると安心です。
原材料が重量順に記載されています。
食品表示の記載方法は、原材料名:原材料 / 添加物となります。
この商品には砂糖の記載がないため、砂糖は入っていないということ。
ただし糖質が多いため、1日紙パック1本程度にとどめ、飲みすぎないようにしましょう。
野菜ジュースを上手に選んで、栄養を摂ろう!
手軽に摂取できる野菜ジュースは、選び方によって効率的に栄養を摂ることができます。現在はさまざまな商品が販売されているため、目的に合ったものがきっと見つかるはず。
野菜ジュースの選び方の参考になれば幸いです。

◆ライター / 管理栄養士Miki
管理栄養士。
年長・年少・1歳の元気な3兄弟をワンオペ育児中。
給食委託会社にて厨房の衛生指導や従業員教育を中心に10年勤務後、ライターに転職しました。
子どもたちの相手をしながら作るごはんは、栄養のバランスが取れつつ、とにかく時短!又はほったらかしで出来ることを意識して作っています。
健康を意識しながらおいしく食べることは、ストレス解消になり、体調の改善も期待できます。是非普段の食事に役立てていただけたら嬉しいです!
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