パイナップル1個

パイナップルが食べすぎ防止に!?食べるタイミングを管理栄養士が伝授

Gourmet / Recipe

甘酸っぱくてジューシーな果肉と香りが人気のパイナップル。甘味が強いため「食べると太ってしまうのでは……」と敬遠している方はいませんか?
今回は、パイナップルに含まれる栄養をもとに、おすすめの食べるタイミングをご紹介します。

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yuki
yuki
2024.08.02

パイナップルは甘いだけじゃない

横置きしたパイナップル

パイナップルには糖質も多く含まれていますが、ビタミンやミネラルなどの栄養素も含まれています。

  • ビタミンB1
    糖質を効率的にエネルギーに変えるために必要なビタミン
    不足すると疲労感や食欲不振など夏バテの症状につながることも
     
  • ビタミンC
    コラーゲンの合成に必要なビタミンで、抗酸化作用をもつ
    シミのメラニン色素の合成を抑制するため、美肌づくりに必須
     
  • カリウム
    余分なナトリウムを排出し、塩分の摂りすぎを調整する

食事前に食べて食べすぎ防止!

切ったパイナップル

パイナップルには食物繊維が含まれているうえに噛み応えがあるため、食事前に食べることで満腹中枢が刺激され、食べすぎの予防につながります。

また、パイナップルに特に多く含まれている「不溶性食物繊維」は水に溶けずに水分を吸収するため、胃の中でカサが増し満腹感を得やすい特徴も。

POINT
不溶性食物繊維は消化吸収されないため、便のカサが増し腸の蠕動運動を促進する働きも。そのため、便秘の改善も期待できますよ。

食事中に食べて消化を促進!

パイナップルボート

生のパイナップルにはたんぱく質分解酵素であるブロメラインが含まれているため、消化を助ける働きが期待できます。

お肉と一緒に漬け込むとお肉がやわらかくなるのも、この酵素の働きによるもの。

胃や腸の消化液で分解されてしまうため、より効果を発揮させるためにはお肉やお魚と一緒に食べ、よく噛むことがポイントです。

POINT
缶詰のパイナップルは加工の過程でたんぱく質分解酵素が壊れているため、生のパイナップルがおすすめ。
加熱調理でも壊れるため、焼きパインや酢豚のパイナップルなどでは効果にあまり期待できません。

夏の暑い日に食べて体の中から水分補給!

棒状のパイナップル

中医学の薬膳に基づくと、パイナップルには「身体の熱をとる(清熱)」作用と「身体を潤し喉の渇きを止める(生津・止渇)」作用があるとされています。

そのため、夏の暑い日やスポーツで汗をかいたときのおやつにおすすめ。
火照った身体を冷まし、汗で出ていった水分を補給してくれますよ♪

糖分と水分を一緒に補給できるため、疲労回復を早めて夏バテ予防も期待できます。

いつもと食べるタイミングを変えてみて

カットパイン

パイナップルにはブドウ糖や果糖などの糖質だけでなく、ビタミン・ミネラル・食物繊維など不足しがちな栄養素も含まれています。さらに生のパイナップルにはたんぱく質分解酵素も含まれているため、消化の促進などにも期待できて◎
いつもと食べるタイミングを変えるだけで、パイナップルの働きがより効率的になりますよ。

ライター・管理栄養士yuki

◆ライター / yuki

管理栄養士。
大学院修士課程修了後、薬局の管理栄養士として栄養指導や相談、栄養・運動講座、レシピ作成、健康食品や化粧品の販売などに携わる。
現在は2児の子育てをしながら在宅でフリーの管理栄養士として活動中。食や美容に関する記事の執筆や監修などを行っている。
薬膳にも興味があり、薬膳調整師の資格を取得。食を通じて健康な身体づくりをモットーに日々知識をアップデートしている。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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yuki

管理栄養士。大学院修士課程修了後、薬局の管理栄養士として栄養指導や相談、栄養・運動講座、レシピ作成、健康食品や化粧品の販売などに携わる。
現在は2児の子育てをしながら在宅でフリーの管理栄養士として活動中。食や美容に関する記事の執筆や監修などを行っている。
薬膳にも興味があり、薬膳調整師の資格を取得。食を通じて健康な身体づくりをモットーに日々知識をアップデートしている。