レバーの種類とそれぞれの特徴は?
牛レバーはやわらかい食感が特徴。
臭みを強く感じることもありますが、旨味も強い濃厚な味わいです。
豚レバーは、食感に弾力があります。
鶏レバーはしっとりとしていて、きめ細かい食感が特徴です。
牛や豚のレバーと比べて臭みが少なく食べやすいため、レバー初心者でも挑戦しやすいでしょう。
レバーは臭みがあるため食べにくいと感じる方も多いですが、丁寧に下処理をすれば臭みがとれ、美味しく食べられますよ。
レバーの栄養の違いは?
それぞれの栄養価を比較すると、豚レバーが一番栄養価が高いんです!
特におすすめの栄養素についてご紹介します。
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鉄
鉄の量は、鶏レバーの1.4倍、牛レバーの3倍以上!
鉄が不足すると「鉄欠乏性貧血」に陥り、集中力の低下や頭痛、食欲不振などの症状につながります。
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亜鉛
亜鉛の量は、鶏・牛レバーの約2倍!
ホルモンの合成や免疫力の向上、身体の成長など、人の健康維持のために必要な栄養素です。
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ビタミンA
ビタミンAが一番多く含まれているのは鶏レバーですが、豚レバーにも同程度の量が含まれています。
目や皮膚の粘膜の健康維持に必要な栄養素で、暗い場所での視力を保つ働きがありますよ。
POINT
葉酸は鶏レバーに多く含まれており、豚レバーの1.6倍、牛レバーの1.3倍の量の葉酸が含まれています。
胎児・新生児期の神経系をつくるのに必要な栄養素です。
妊娠を考えている女性や妊娠中の女性は積極的に摂るようにしましょう。
おすすめの下処理方法は?
レバーが苦手な方でも、丁寧に下処理をすることで臭みを減らせ食べやすくなります。
おすすめの下処理は「牛乳に浸す」方法です。
牛乳には臭みを吸着する性質があるため、独特な血の匂いを軽減してくれます。
手順は以下の通りです。
1.白い筋や血管、脂肪、血の塊などを包丁で取り除き、食べやすい大きさにカットします。
2.水をためたボウルにレバーを入れ、血を抜きましょう。
水が汚れたら交換しながら、30分ほど置きます。
3.水気を切ったレバーをボウルに入れ、レバーが浸る程度の牛乳を入れて30分ほど置いてください。
臭みの少ない鶏レバーを調理するとき、あるいはレバーが好きな方は、手順2までの下処理でも美味しく食べられます。
臭みのある牛レバーや豚レバー、レバーが苦手な方は、牛乳に浸す方法がおすすめです。
レバーの種類を選んで効率的に栄養を摂ろう!
レバーには「鉄分補給」のイメージがありますが、レバーの種類によって鉄分の含有量は大きく変わります。豚レバーは鉄や亜鉛のほかビタミンも豊富に含まれているためおすすめです。
自宅でレバーの処理をするのが大変な場合は、レバニラ炒めやレバカツなど炒め物や揚げ物の惣菜が◎豚が使われていることが多いので、総菜などの表示を確認して選んでみてください。
◆ライター / yuki
管理栄養士。
大学院修士課程修了後、薬局の管理栄養士として栄養指導や相談、栄養・運動講座、レシピ作成、健康食品や化粧品の販売などに携わる。
現在は2児の子育てをしながら在宅でフリーの管理栄養士として活動中。食や美容に関する記事の執筆や監修などを行っている。
薬膳にも興味があり、薬膳調整師の資格を取得。食を通じて健康な身体づくりをモットーに日々知識をアップデートしている。
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