大玉トマトとミニトマトの違い
色や大きさなど種類が豊富で、栄養価が高いトマト。
スーパーでも売り場が広くとられ、人気が高い野菜の一つですよね。
トマトの赤い色素成分はリコピンといい、高い抗酸化作用があります。
その他、トマトにはβ-カロテンやカリウムなどの栄養素も豊富です。
トマトは大きさで「大玉トマト」と「ミニトマト」の2種類に大きく分けられます。
大玉トマトは一般的に流通している大きめのトマトのこと。
おおむね150g以上とされています。
ミニトマトは大きさが3〜4cmで重さが30〜40g程度の小さなトマトを指しますよ。
大玉トマトとミニトマトのどちらが栄養価が高い?
トマトは大きさによって栄養価に違いはあるのでしょうか?
大玉トマトとミニトマトの栄養価を比較すると、実はミニトマトの方がビタミンやミネラルが豊富に含まれているんです。
特にミニトマトに豊富な3つの栄養素をご紹介します。
- β-カロテン
- β-カロテンの量は、大玉トマトの約2倍!
体内でビタミンAに変換され、粘膜や皮膚の強化、風邪の予防が期待できます。
- ビタミンC
- ビタミンCの量は、大玉トマトの2倍以上!
抗酸化作用があり、コラーゲン生成に必要な栄養素です。 - 葉酸
- 葉酸の量は、大玉トマトの約1.6倍!
- 身体の発育に重要な働きをする、特に胎児・新生児期の神経をつくるために必要な栄養素です。
- 妊娠を考えている女性や妊娠中の女性は積極的に摂りましょう。
POINT
リコピンの吸収率は、生よりペーストなどの物理的・加熱処理された加工品のほうが高いといわれています。
また脂溶性の栄養素なので、油と一緒に摂ることがおすすめです。
種類豊富なトマトを上手に使い分けよう!
近年はさまざまな種類のトマトが並んでいるため、どれを選べばよいか悩むことも多いですよね。栄養価でみれば、多くのビタミン・ミネラルが豊富に含まれているミニトマトがおすすめです。
また、ミニトマトには包丁を使わずに食べられ、お弁当に入れやすいなどのメリットがあります。一方、大玉トマトは、ミニトマトを噛んだときの食感が苦手な方も比較的食べやすいでしょう。
トマト缶などの加工品は使い勝手がよく、リコピンが多く含まれているため、好みやメニューに合わせて使い分けることがおすすめです。
◆ライター / yuki
管理栄養士。
大学院修士課程修了後、薬局の管理栄養士として栄養指導や相談、栄養・運動講座、レシピ作成、健康食品や化粧品の販売などに携わる。
現在は2児の子育てをしながら在宅でフリーの管理栄養士として活動中。食や美容に関する記事の執筆や監修などを行っている。
薬膳にも興味があり、薬膳調整師の資格を取得。食を通じて健康な身体づくりをモットーに日々知識をアップデートしている。
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