身体の冷えが続くとどうなる?
冷えは万病のもとといわれますが、実際に身体が冷えた状態が長く続くと、以下のようなさまざまな不調を招いてしまいます。
- 抜け毛、白髪
- 肌のくすみ、シワ、シミ
- 不眠、イライラ、疲れ
- 肩こり、頭痛、腹痛
- 月経痛、月経不順
- 下痢、むくみ etc.
冷えの原因には、筋肉量の不足や鉄不足、運動不足、ホルモンバランスの不調などがあげられますが、冷たい食べ物の摂りすぎなど食生活の乱れも含まれるのです。
特に冷え性の方は、身体を冷やす食べ物を摂りすぎると余計に身体の不調を悪化させてしまいます。
今回は、冷え性の方は要注意の身体を冷やす食べ物をクイズ形式でご紹介します。
Q.1「トマト」と「白ねぎ」身体を冷やす野菜はどっち?
正解は「トマト」です。
夏野菜のトマトやきゅうり、ナス、ゴーヤー、冬瓜などは身体を冷やすとされています。
一方で、冬野菜の白ねぎには身体を温める作用が。
ねぎや生姜、にんにくなど辛味のある野菜も、食べるとぽかぽかしてきますよね。
なお、トマトは加熱することで身体を冷やす作用が少し弱まるといわれています。
冷えが気になる方は、白ネギを入れたトマトの中華風スープや夏野菜とにんにくを使ったラタトゥイユなどもおすすめです。
POINT
冬野菜は身体を温めるイメージがありますが、実は反対に冷やすことも。
大根やごぼうは身体を冷やす野菜のひとつなので注意しましょう。
Q.2「スイカ」と「もも」身体を冷やす果物はどっち?
正解は「スイカ」です。
果物も野菜同様、夏に採れるものは身体を冷やす作用をもつものが多くあります。
しかし、ももは夏の食材でありながら身体を温める果物のため、冷えが気になるときのデザートにおすすめです。
POINT
身体を冷やすデザートを摂るときは、甘酒や紅茶など身体を温める作用のあるドリンクも一緒に飲むようにしましょう。
スイカと甘酒を混ぜてスムージーやシャーベットにしても美味しいのでおすすめです。
Q.3「バナナ」と「さくらんぼ」身体を冷やす果物はどっち?
正解は「バナナ」です。
バナナやキウイフルーツ、マンゴーなど南国フルーツは身体を冷やすものが多くあります。
一方で東北で収穫量の多いさくらんぼなど、寒い地域で採れる果物や野菜は身体を温める作用をもつものが多いですよ。
POINT
バナナも加熱することで多少は身体を冷やす作用が弱まりますが、摂りすぎはNG。
冷えが気になるときは、身体を温めるシナモンなどをかけて焼くとよいでしょう。
身体を冷やす食材をうまく活用しよう
冷え性の方や冷房の効いた部屋でいることが多い方は、トマトやスイカ、バナナなど身体を冷やす食材の摂りすぎを避け、身体を温める食材も一緒に摂るのがおすすめ。また、加熱すると身体を冷やす作用は少し緩和されますよ。
食材の選択や、組み合わせ、調理方法などを工夫して、必要以上に身体を冷やさないようにしましょう。
◆ライター / yuki
管理栄養士。
大学院修士課程修了後、薬局の管理栄養士として栄養指導や相談、栄養・運動講座、レシピ作成、健康食品や化粧品の販売などに携わる。
現在は2児の子育てをしながら在宅でフリーの管理栄養士として活動中。食や美容に関する記事の執筆や監修などを行っている。
薬膳にも興味があり、薬膳調整師の資格を取得。食を通じて健康な身体づくりをモットーに日々知識をアップデートしている。
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