ピーマンとパプリカは違う品種?
緑色で青臭さと苦みが特徴のピーマンと、鮮やかな色で肉厚の実と甘味が特徴のパプリカ。
形は似ているものの大きさが違うので異なる品種かと思ってしまいますが、実はパプリカはカラーピーマンとも呼ばれるピーマンの一種なんです。
ピーマンは若い果実を収穫しているため緑色のものが多いですが、熟すと赤くなり、青臭さや苦みが減って甘味が出てきます。
また、パプリカも幼い果実は緑色で、熟すにつれて色が変化するのです。
パプリカの色は、含まれるポリフェノールの種類によって赤や黄色のほかにオレンジや白、紫色などになります。
ピーマンは色によって栄養価は違う?
ピーマンは、色によって栄養価に違いがあるのでしょうか。
それぞれの栄養価を比較すると、実は赤色ピーマン(パプリカ)が一番栄養価が高いんです。
特におすすめの3つの栄養素をご紹介します♪
- β-カロテン
- β-カロテンの量は、緑ピーマンの2倍以上、黄色ピーマンの約6倍!
体内でビタミンAに変換され、抗酸化作用や免疫力のアップが期待できます。 - ビタミンE
-
緑ピーマンの約6倍、黄色ピーマンの約2倍のビタミンEの量が含まれます。
強い抗酸化作用があり、熱や酸に強いため、調理による損失が少ないことが特徴です。 - 葉酸
- 葉酸の量は緑ピーマンの2倍以上、黄色ピーマンとはほぼ同量ですが、赤ピーマンの方が少し多く含まれています。
胎児・新生児期の神経系をつくるために必要な栄養素なので、妊娠を考えている女性や妊娠中の女性は積極的に摂るようにしましょう。
POINT
食物繊維をみると、実は緑ピーマンに一番多いんです。
その量は赤ピーマンの約1.5倍、黄色ピーマンの約2倍!
便秘に悩む方など食物繊維不足を感じている方は、緑ピーマンがおすすめです。
目的にあわせてピーマンを選ぼう♪
栄養価をみると「赤色ピーマン」がおすすめですが、国産のパプリカは手に入りづらく、季節によっては値段が高いこともありますよね。そんなときは一年を通して国産の価格が安定している緑ピーマンを選ぶといいでしょう。
一方で、パプリカはカラフルな見た目と甘味があるため、ピーマンが苦手な子どもでも食べやすいです。また、生でも食べられるため、暑い日でも火を使わずさっと食べられます。
栄養面や調理のしやすさなど、目的に合わせて選べるとよいですね。
◆ライター / yuki
管理栄養士。
大学院修士課程修了後、薬局の管理栄養士として栄養指導や相談、栄養・運動講座、レシピ作成、健康食品や化粧品の販売などに携わる。
現在は2児の子育てをしながら在宅でフリーの管理栄養士として活動中。食や美容に関する記事の執筆や監修などを行っている。
薬膳にも興味があり、薬膳調整師の資格を取得。食を通じて健康な身体づくりをモットーに日々知識をアップデートしている。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。