ズッキーニは生で食べられる?
加熱して食べることが多いズッキーニですが、生でも食べることができるんです。
特にこれからの時期に出回る初夏のものはみずみずしく、皮もやわらかいので生食向き。
生で食べると、調理によるビタミン・ミネラルの損失が最小限に抑えられるのがポイントです。
抗酸化作用が高くアンチエイジングに期待できるビタミンEは、加熱することで最大70%も損失するといわれています。
POINT
ズッキーニに多く含まれるビタミンEやβ-カロテンは脂溶性ビタミン。
油で調理することで吸収率がアップします。
加熱して食べるときも生で食べるときも、オリーブオイルなどの油と一緒に摂るようにしましょう。
生で食べるときのポイント
ズッキーニを生で食べるときは薄くスライスすると食べやすく、食感も楽しめるのでおすすめです。
包丁で切るのが難しいときは、スライサーやピーラーを使用してもOK。
皮も食べられますが、気になる場合は縞模様にピーラーでむくと美味しく食べられますよ。
薄くスライスしても硬く感じるときは、塩もみするとしんなりして食べやすくなります。
ただし、塩もみすると水分と一緒にビタミンCやカリウムなどの水溶性の栄養素も流出してしまうので注意しましょう。
ズッキーニのアレルギーって?
ブタクサの花粉症の方がズッキーニを生で食べると、まれに口腔アレルギーを起こす場合があります。
これはブタクサの花粉症の原因物質に似た成分がズッキーニにも含まれているためです。
ズッキーニを生食したあとに唇や口の中、のどがヒリヒリする・イガイガする・かゆい・腫れるなどのアレルギー症状が出た場合は口腔アレルギーを疑い、医療機関を受診しましょう。
口腔アレルギー症候群の場合は加熱すれば症状が出にくくなるので、生食は避けてくださいね。
苦いズッキーニを食べても大丈夫?
ズッキーニには苦み成分の「ククルビタシン」が含まれています。
通常は微量なため食べても問題ありませんが、多量に含まれたものを食べると腹痛や下痢、嘔吐などの症状を引き起こす可能性があるので注意が必要。
強い苦みや渋みを感じるズッキーニは食べないようにしましょう。
なお、「ククルビタシン」は加熱しても分解されないため、加熱調理したものであっても食べずに廃棄してください。
いつもと違う生ズッキーニをお試しあれ♪
ズッキーニは加熱して食べることが多い野菜ですが、生で食べることによって栄養を逃さず、いつもと少し違った食感を楽しむことができます。クセが少ないので、サラダやナムル、漬物などもおすすめです。
いつものズッキーニ料理に飽きてきたら、生のズッキーニも試してみてはいかがでしょうか。
◆ライター / yuki
管理栄養士。
大学院修士課程修了後、薬局の管理栄養士として栄養指導や相談、栄養・運動講座、レシピ作成、健康食品や化粧品の販売などに携わる。
現在は2児の子育てをしながら在宅でフリーの管理栄養士として活動中。食や美容に関する記事の執筆や監修などを行っている。
薬膳にも興味があり、薬膳調整師の資格を取得。食を通じて健康な身体づくりをモットーに日々知識をアップデートしている。
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