【リアル家計簿】30代夫婦、3人家族の場合
家族構成
夫……30代、公務員
妻……30代、個人事業主
子……2歳
【相談内容】夫婦ともに会社員ではないため、毎月の収支変動が大きいです。教育費、住宅購入、老後資金……将来が不安です。適切な貯蓄額も知りたいです。
解説するのは……
◆かげやま
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
人には相談しにくいお金のこと。そんな悩みや不安を気軽に相談できるFPを目指しています。
お金の制度や保険について分かりやすく伝えます。
収支変動が大きい家計の管理ポイント
GOODポイント
相談者さんの家計では、医療費が7,000円とのこと。
3人世帯の医療費の月額平均は17,756円*となっていますので、大きく抑えられています。
健康的に気を付けた生活を送られているご様子。すばらしいですね。
*……参考:総務省「家計調査 / 家計収支編 」
気になる支出項目をチェック
相談者さんの家計で気になる支出は「保険料」と「日用品費」です。
どちらも平均より大分多い支出となっています。
・保険料:49,000円(2人以上世帯の払込保険料の月額平均29,417円*)
・日用品費:90,000円(3人世帯の日用品の月額平均14,579円*)
*……参考:生命保険文化センター「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」
*……参考:総務省「家計調査 / 家計収支編 」
保険の保障内容が適切か、購入している日用品は本当に必要なものかを確認し、見直しも検討してみてください。
収支は年間で管理
収支が月によって大幅に違う状況にお悩みですね。
その場合、年間で収支管理をする方法が有効です。
支出については、住民税や年金などの大きな支出がある月をしっかりと把握します。
収入については、基準を決め、それ以上の収入があった場合は貯蓄に回すといったルールを作ると効果的です。
また、相談者さんは個人事業主とのことですので、事業用と家計用は口座をしっかりと分けて管理することも重要ですね。
貯蓄計画の考え方
一般的に、生活防衛資金は生活費の3〜6か月程度といわれています。
相談者さんは収支変動が大きいため、生活費の1年分を無理なくカバーできる貯蓄があると安心です。
さらに、住宅購入に向けた頭金の準備、お子さんの教育資金、老後資金などの将来必要な資金について、それぞれの必要額を具体的に計算して貯蓄計画を立てましょう。
個人事業主は退職金がないため、老後資金には注意が必要です。
将来を不安に感じるかもしれませんが、一つ一つを具体的に考えて必要な額を把握すると不安が軽減されますよ。
まとめ
・保険料と日用品費は見直しも検討してみてください。
・月ごとの収支変動が大きい場合、年間で支収支管理をすることがおすすめです。
・将来必要な資金について、必要額を把握すると不安も軽減されます。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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