束ねたニラ

<ニラ>の美味しさと栄養を逃さない切り方&保存術【管理栄養士直伝】

Gourmet / Recipe

独特な香りが特徴のニラ。レバニラやニラ玉、餃子など、スタミナ料理には欠かせない存在ですよね。
ニラは栄養が豊富な緑黄色野菜の一つですが、切り方や保存の方法で栄養価が変わるんですよ。
今回は栄養を逃さないおすすめの切り方と保存方法をご紹介いたします。

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yuki
yuki
2024.04.11

ニラは栄養たっぷり

束ねたニラ 長方形サイズ

ニラは緑黄色野菜の中でも栄養価の高い野菜の一つです。
特に「β-カロテン」「ビタミンE」「ビタミンK」「葉酸」などが多く含まれています。

また、「アリイン」という成分も豊富に含まれており、切ったり加熱したりすると疲労回復効果のある「アリシン」に変化します。

POINT
アリシンには、ビタミンB1の吸収率をアップさせる効果があります。
ビタミンB1は豚肉などに多く含まれ、糖質の代謝に関わっている栄養素です。
そのため、白米や麺類など糖質をたくさん食べるときは、「豚肉+ニラ」のおかずで効率的に栄養を摂りましょう♪

【ニラ】栄養をアップさせる方法①切り方

ニラ ざく切り

ニラに含まれる栄養素は、葉先と根元で大きく変わります。
そのため、部位ごとに切り方を変えることで栄養を逃さずに摂ることができます。

葉先にはビタミン類が多く含まれるので、栄養を逃さないようにざく切りがおすすめ。

ニラ みじん切り

根元の白い部分にはアリインが多く含まれるのでみじん切りでアリシンに活性化できます。

根元には葉先の約4倍のアリインが含まれているので、切り落とさずに全部使うのがおすすめです。
切り口が黒ずんでいるなど気になる場合はギリギリで切り落とし、無駄なく使うようにしましょう。

POINT
アリシンは時間が経つとさらに別の成分へと変化してしまいます。
そのため先に切っておくことはせず、調理の直前に切るようにしましょう。

【ニラ】栄養をアップさせる方法②保存方法

保存袋に入れたニラ

ニラは乾燥に弱く傷みやすいので、冷蔵庫で保存するとうっかりダメにしてしまうことも。
そのため、ニラは冷凍保存がおすすめです。

ニラに含まれるアリインは、冷凍保存で最大9.6倍に増えることがわかっています。
冷凍保存すると氷の粒で細胞膜が壊れるため、切ったときと同じように活性化するのです。

冷凍保存するときは洗って水気をふき取り、使いやすい大きさに切って保存袋などに入れて冷凍庫で保存しましょう。
冷凍してもあまりニラ同士がくっつかないので、必要な分だけ取りやすくおすすめです。

ニラの栄養は切り方&保存方法で変わる!

斜めに置いた束ねたニラ 

ニラは栄養豊富な緑黄色野菜の一つですが、切り方や保存方法で栄養を逃してしまうことも。ニラの栄養をしっかりと摂るためにも「葉先はざく切り」「根元はみじん切り」「冷凍保存」の3つのコツを押さえて調理・保存するのがおすすめです。
いつもと少し調理・保存方法を変えて、栄養を逃さず美味しく食べきりましょう♪

ライター・管理栄養士yuki

◆ライター / yuki

管理栄養士。
大学院修士課程修了後、薬局の管理栄養士として栄養指導や相談、栄養・運動講座、レシピ作成、健康食品や化粧品の販売などに携わる。
現在は2児の子育てをしながら在宅でフリーの管理栄養士として活動中。食や美容に関する記事の執筆や監修などを行っている。
薬膳にも興味があり、薬膳調整師の資格を取得。食を通じて健康な身体づくりをモットーに日々知識をアップデートしている。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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