ニラは栄養たっぷり
ニラは緑黄色野菜の中でも栄養価の高い野菜の一つです。
特に「β-カロテン」「ビタミンE」「ビタミンK」「葉酸」などが多く含まれています。
また、「アリイン」という成分も豊富に含まれており、切ったり加熱したりすると疲労回復効果のある「アリシン」に変化します。
POINT
アリシンには、ビタミンB1の吸収率をアップさせる効果があります。
ビタミンB1は豚肉などに多く含まれ、糖質の代謝に関わっている栄養素です。
そのため、白米や麺類など糖質をたくさん食べるときは、「豚肉+ニラ」のおかずで効率的に栄養を摂りましょう♪
【ニラ】栄養をアップさせる方法①切り方
ニラに含まれる栄養素は、葉先と根元で大きく変わります。
そのため、部位ごとに切り方を変えることで栄養を逃さずに摂ることができます。
葉先にはビタミン類が多く含まれるので、栄養を逃さないように「ざく切り」がおすすめ。
根元の白い部分にはアリインが多く含まれるので「みじん切り」でアリシンに活性化できます。
根元には葉先の約4倍のアリインが含まれているので、切り落とさずに全部使うのがおすすめです。
切り口が黒ずんでいるなど気になる場合はギリギリで切り落とし、無駄なく使うようにしましょう。
POINT
アリシンは時間が経つとさらに別の成分へと変化してしまいます。
そのため先に切っておくことはせず、調理の直前に切るようにしましょう。
【ニラ】栄養をアップさせる方法②保存方法
ニラは乾燥に弱く傷みやすいので、冷蔵庫で保存するとうっかりダメにしてしまうことも。
そのため、ニラは冷凍保存がおすすめです。
ニラに含まれるアリインは、冷凍保存で最大9.6倍に増えることがわかっています。
冷凍保存すると氷の粒で細胞膜が壊れるため、切ったときと同じように活性化するのです。
冷凍保存するときは洗って水気をふき取り、使いやすい大きさに切って保存袋などに入れて冷凍庫で保存しましょう。
冷凍してもあまりニラ同士がくっつかないので、必要な分だけ取りやすくおすすめです。
ニラの栄養は切り方&保存方法で変わる!
ニラは栄養豊富な緑黄色野菜の一つですが、切り方や保存方法で栄養を逃してしまうことも。ニラの栄養をしっかりと摂るためにも「葉先はざく切り」「根元はみじん切り」「冷凍保存」の3つのコツを押さえて調理・保存するのがおすすめです。
いつもと少し調理・保存方法を変えて、栄養を逃さず美味しく食べきりましょう♪
◆ライター / yuki
管理栄養士。
大学院修士課程修了後、薬局の管理栄養士として栄養指導や相談、栄養・運動講座、レシピ作成、健康食品や化粧品の販売などに携わる。
現在は2児の子育てをしながら在宅でフリーの管理栄養士として活動中。食や美容に関する記事の執筆や監修などを行っている。
薬膳にも興味があり、薬膳調整師の資格を取得。食を通じて健康な身体づくりをモットーに日々知識をアップデートしている。
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