ブロッコリーは鮮度が落ちやすい野菜
ブロッコリーは小さなつぼみが集まった花蕾(からい)という部分を食べる野菜です。
ブロッコリーを常温保存すると、つぼみが成長し、やがて花が咲きます。
見た目が変わってしまったと感じるのは、つぼみが成長したからなのです。
食感が変わるのはもちろん、開花のために栄養が奪われて味も損なわれます。
ブロッコリーを美味しく食べるためにも、適切な方法で保存しましょう。
ブロッコリーの冷蔵保存
ブロッコリーをすぐに使う場合は、冷蔵保存がおすすめです。
保存期間は生のままで4〜5日、下茹で後で1週間が目安。
なるべく早めに食べましょう。
①冷蔵庫で立てて保存する
ブロッコリーを冷蔵保存する場合は、可能であれば立てた状態で保存することをおすすめします。
ブロッコリーを寝かせて保存すると、下側になった花蕾に水が溜まるうえ、重みが加わって傷みやすいからです。
冷蔵保存するときは、以下の手順で行ってください。
- 余分な葉っぱや茎を切る。
- コップなどの容器に水を張る。
- ブロッコリーを容器に挿す。
- ビニール袋をかぶせる。
- 冷蔵庫で立てて保存する。
※常温保存したものとの比較
ブロッコリーの鮮度を保つためには、野菜室ではなく冷蔵室で保存するのがポイント。
ただ、この方法は場所を取るので、スペース的に厳しい場合は野菜室でも大丈夫です。
冷蔵庫に水を張った容器を入れることに抵抗がある場合は、倒れないように立てておくだけでも効果がありますよ。
②茹でてから冷蔵保存する
ブロッコリーを下茹でしてから冷蔵保存すると、調理する際の手間が省けます。
- 小房に切り分ける。
- よく洗う。
- 硬めに茹でる。
- 粗熱を取り、しっかりと水気を切る。
- ジッパー付きの袋か保存容器に入れて冷蔵庫で保存する。
茹でてから保存する場合は、しっかりと水を切ることが大切です。
水分が多いと傷みやすくなります。
また、花蕾は崩れやすいので丁寧に扱いましょう。
ブロッコリーの冷凍保存
ブロッコリーをより長く保存したい場合は、冷凍保存がおすすめです。
生のままで約1か月、茹でてからなら約2か月保存できます。
①生のまま冷凍保存する
生のまま冷凍すると、シャキシャキとした食感が残りやすいです。
風味も逃さないので、美味しさを求める場合は生のまま冷凍しましょう。
- 小房に切り分ける。
- しっかり洗う。
- キッチンペーパーで水気をとる。
- ラップでしっかりと包む。
- ジッパー付き袋に入れて冷凍庫で保存する。
生のまま冷凍する場合は、水洗い後の水をしっかりと切ることがポイントです。
水分が多いと霜が付きやすく、味も損なわれます。
②茹でてから冷凍保存する
茹でてから冷凍保存すると、やはり調理の際の手間を省けます。
また、花蕾が崩れにくくなる点でもおすすめです。
- 小房に切り分ける。
- しっかりと洗う。
- 硬めに茹でる。
- 粗熱を取り、しっかりと水気を切る。
- ジッパー付きの袋に入れて冷凍庫で保存する。
冷凍する前にしっかりと水分を切りましょう。
ザルで水を切るだけでなく、キッチンペーパーでふき取ると効果的です。
茹でてから冷凍すると、食感が少し変わります。
茎のグニャっとした食感が好きではない方は、生のまま冷凍しましょう。
ブロッコリーは目的に合わせて保存して美味しく食べよう
ブロッコリーは冷蔵保存、冷凍保存どちらもできます。また、生のままでも下茹でをしてからでもで大丈夫です。それぞれ保存できる期間、食感、調理の手間が変わってくるので、目的にあった保存方法を選びましょう。
上手に保存して、最後までブロッコリーを味わってください。
◆ライター / のべ
カラフルな野菜を中心に、ちょっと珍しい野菜を中心に生産している農家です。 食卓に彩とワクワクを提供できるような野菜作りを目指しています。 農家ならではの野菜に関するとっておきの情報を発信します!
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