ザルにのせたかぶ3個

傷みやすい<かぶ>が長持ちする!おすすめ保存術【管理栄養士が解説】

Gourmet / Recipe

春に手に入るかぶは、やわらかくみずみずしいのが特徴。すぐ食べるにはいいのですが、買ってきたままの状態で冷蔵保管すると、すぐに傷んでしまいます。
保存するには、根と茎を分けて保存するのが◎
今回は、かぶのおすすめの保存方法を、かぶの栄養と併せて紹介します。

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かぶの栄養って?

かぶ3個

かぶは、白い根の部分は淡色野菜、茎や葉の部分は緑黄色野菜に分類されます。

根の部分はビタミンC、食物繊維のほか、ジアスターゼとよばれるでんぷん分解酵素を含んでいます。
ジアスターゼは、胃もたれや胸やけを改善する効果に期待できますよ。

茎や葉の部分には、カルシウム、葉酸、β⁻カロテン、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、食物繊維など、身体に嬉しい栄養素が豊富。
抗酸化作用で、美肌効果やアンチエイジング、動脈硬化予防につながります。

かぶは買ってきたら根と茎を切り分ける!

かぶを根と茎に切り分ける

かぶは、茎がついたままでは根の水分や栄養分を吸い取ってしまうため、根がスカスカになってしまいます。
買ったら根と茎を切り離して保管しましょう。

また、かぶは常温保存には向きません。
常温はもちろん、冷蔵保管の場合でも、購入したままの状態で保管すると葉や茎はすぐしなびてしまいます。

買ってきてからすぐ使用するのが理想ですが、3日〜1週間のうちに使用するなら冷蔵保存、それ以上〜1か月のうちに使用するなら冷凍保存が◎

かぶの保存方法【冷蔵】

キッチンペーパーにくるんだかぶ根

根(白い部分)は、洗ったあと皮をむかず、湿らせたキッチンペーパーで包みます。

キッチンペーパーにくるんで袋に入れたかぶ根

冷蔵庫に入れ、1週間をめどに使い切ってください

キチンペーパーにくるんだかぶ茎

茎(緑の部分)も根と同じく、湿らせたキッチンペーパーで包みます。

キッチンペーパーでくるみ袋に入れコップに立てたかぶ茎

葉の部分が上、根本を下向きにして、コップなどに入れて立てて冷蔵庫で保管しましょう。
自然で実際に生えている向きで保管すると、より長持ちしますよ。

茎は3日をめどに使い切ってください

かぶの保存方法【冷凍】

くし形に切ったかぶ根

根は、洗ったあとにくし切りや短冊切りなど、用途に合わせて切ります。
小さいかぶは、皮はむかなくても美味しく食べられますよ。
大きいかぶは皮が固く繊維質なため、皮をむくと食べやすいです。
皮は漬物などにすると美味しくいただけます。

今回は、皮をむかずにくし形に切りました。

くし形に切って袋に入れたかぶ根

使用するときは、解凍せずにそのまま使用してください。
解凍すると、解凍時に栄養素が流出してしまいます。

冷凍することによって細胞が壊れるため、煮物やスープに入れると早くやわらかくなり、時短につながりますよ♪

冷凍したかぶの根は1か月をめどに使い切ってください

切ったかぶ茎

茎は、洗ったあと食べやすい大きさに切り、水気をよく拭きとります。

切って袋に入れたかぶ根

保存袋などに平らにならして入れ、冷凍庫で保存します。
1か月をめどに使い切ってください

使用するときは、解凍せずにそのまま調理します。
茎は炒め物やみそ汁の具として使用するのがおすすめです。
脂溶性のビタミンを多く含むので、油で炒める調理が◎

かぶを上手に保存して、美味しく食べよう!

かぶを美味しく食べよう!

かぶは早く傷んでしまうため、できるだけ長持ちさせて美味しく食べたいですよね。長く保存する方法を知っていれば、安くまとめ買いしたときにも◎
栄養満点のかぶを、いつでも美味しくいただきましょう!

管理栄養士Miki

◆ライター / 管理栄養士Miki

管理栄養士。
年長・年少・1歳の元気な3兄弟をワンオペ育児中。
給食委託会社にて厨房の衛生指導や従業員教育を中心に10年勤務後、ライターに転職しました。
子どもたちの相手をしながら作るごはんは、栄養のバランスが取れつつ、とにかく時短!又はほったらかしで出来ることを意識して作っています。
健康を意識しながらおいしく食べることは、ストレス解消になり、体調の改善も期待できます。是非普段の食事に役立てていただけたら嬉しいです!

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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管理栄養士Miki

フリーランス管理栄養士。
管理栄養士養成校卒業後、管理栄養士免許を取得。その後給食委託会社にて13年、品質管理、商品開発、献立作成、大量調理などの経験を積み独立。
現在はwebライターとして栄養や健康を意識した記事の執筆、主婦目線のレシピ開発を行っている。3児の母。