ほうれん草

【管理栄養士直伝】栄養たっぷりのほうれん草を丸ごと食べる保存方法

Gourmet / Recipe

お浸しや胡麻和え、ソテーなどさまざまな食べ方ができるほうれん草。常備野菜として冷蔵庫に入れているご家庭も多いのではないでしょうか。
ほうれん草の旬は冬。実は夏採りのほうれん草と比べると、ビタミンCは3倍も含まれているんです!
今回は、ほうれん草の栄養を逃さない、おすすめの保存方法についてご紹介します。

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yuki
yuki
2024.03.05

ほうれん草は栄養たっぷり

お皿にのったほうれん草

ほうれん草にはビタミンCをはじめ、鉄やβ-カロテンなどが豊富に含まれています。

<ほうれん草(生)可食部100gあたりの栄養素量>

  • ビタミンC:35mg (夏採り:20mg、冬採り:60mg)
  • 鉄:2.0mg
  • β-カロテン:4200μg

ほうれん草などの葉物野菜は、常温や冷蔵庫で保存すると葉からどんどん水分が抜けてしなびてしまい、その分ビタミンCなどの栄養価が落ちてしまいます。

冷蔵庫で生のまま保存した場合、3日後にはビタミンCが約25%も減っているんです!

そのため、使いきれなかった分は新鮮なうちに茹でて冷凍保存するのがおすすめ。
栄養を逃さないポイントも一緒にご紹介します。 

ほうれん草の保存方法①根元に切り込みを入れて洗う

ほうれん草 切り込み

ほうれん草の根元に十字の切り込みを入れ、水を入れたボウルの中で茎と茎の間までしっかり洗います。

ほうれん草 洗い方

茎と茎の間の根元部分は泥がたまりやすいので、指で広げながら洗いましょう。

POINT
ほうれん草の根元の赤い部分には、体に必要なミネラルのマンガンが多く含まれています。
茹でたら薄切りなどにし、根元も料理に活用するようにしましょう。

※小さなお子様は、土の香りや口当たりが苦手に感じることも。
様子を見て取り除くか、みじん切りにして他の食材と混ぜるなどの工夫をしましょう。

ほうれん草の保存方法②沸騰したお湯で茹でる

鍋で茹でているほうれん草

沸騰したお湯に入れ、根元から茹でます。

根元が曲がるようになってきたら、葉全体を入れ1分ほどさっと茹でましょう。
冷水にとり、粗熱がとれたらしっかりと水気を切ってください。

POINT
ほうれん草はアク成分であるシュウ酸を含むため、茹でる必要があります。
切ってから茹でたり長い時間茹でたりするとビタミンが多く流れてしまうので、必ず切る前に、短時間でさっと茹でるようにしましょう。

ほうれん草の保存方法③カットしてラップで包む

ほうれん草 小分け

3〜4cmの長さに切り、1回量ごとにラップで包んで冷凍庫で保存しましょう。

根元の赤い部分も薄切りにしておくと食べやすいですよ。

POINT
ほうれん草は茎より葉の方が栄養が多く含まれているので、1回ごとに茎と葉が偏らないように均等にわけましょう。

ほうれん草は上手に保存して丸ごと食べよう

旬の野菜は栄養豊富なのに、冷蔵庫の中で半減してしまってはもったいないですよね。1回量で小分け冷凍しておけば、そのままお味噌汁やシチューに入れたり、レンジで解凍して卵焼きの具材などにできたりするので、毎日の料理が少し時短になりますよ♪
保存方法を変えて、栄養価はそのままに、美味しく食べきりましょう。

ライター・管理栄養士yuki

◆ライター / yuki

管理栄養士。
大学院修士課程修了後、薬局の管理栄養士として栄養指導や相談、栄養・運動講座、レシピ作成、健康食品や化粧品の販売などに携わる。
現在は2児の子育てをしながら在宅でフリーの管理栄養士として活動中。食や美容に関する記事の執筆や監修などを行っている。
薬膳にも興味があり、薬膳調整師の資格を取得。食を通じて健康な身体づくりをモットーに日々知識をアップデートしている。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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