謎の常連客




「学生時代、個人経営の商店でバイトをしていました。
ある日、バイトに入ろうとすると、店の前で一升瓶の酒を抱え込む中年男性の姿がありました。
それからというもの、毎週のように来店し、店の前で泥酔。
入り口を塞ぎ込み、他のお客様にも迷惑がかかります。
私やバイトの先輩がやんわり注意するも完全無視!
ところが、店主が出ていくと急にお客さんとして振る舞い、店の商品を買って帰る客。
数日後にまた来たと思ったら、今度は店の前で大号泣していました……。
店主が話を聞いてあげると、なんとか退店。
すると、次は店に電話をかけてくるように。
電話でも情緒不安定すぎて何を言っているのか正直わかりません。
怖かったです。
ある日、また泥酔&号泣で来店すると、いつもとは少し様子が違って
『この店だけは、優しくしてくれた』
『ありがとう』
と言い残し、それきり現れなくなりました。
一体、なんだったんでしょうか?
今でも、ときどき彼の姿がふと夢に出てきます」(20代男性)
優しさが残した、わずかな救い
しょっちゅう店の前に現れ、泥酔、号泣。
一見理解しがたい行動でも、その背景には、彼なりの切実な思いがあったのかもしれません。
彼の過去はわかりませんが、誰かの優しさが心の支えになることもあるのですね。
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