【リアル給与明細】28歳、積算担当の場合
プロフィール
28歳、女性
建設業
▼現状
仕事内容は、建設業の積算。
労働時間は月157時間、残業はなし。
ボーナスは70万円程度。
【相談内容】今のお給料では貯金ができず、老後が不安です。基本給を上げてもらいたいです。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、今のお給料では貯金ができずお悩みなのですね。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約350万円となります。
一方、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の生産関連事務従事者の平均年収は約417万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001224440&tclass2=000001225782&tclass3=000001225788&stat_infid=000040247858&tclass4val=0
質問者さんのお給料は、平均よりも低い水準と言えます。
老後の不安をなくすために、今できる収入アップの工夫
質問者さんは、老後が不安で基本給を上げてもらいたいとお考えなのですね。
基本給が上がりにくい背景
基本給は「会社員のお給料の中心」であり、質問者さんが基本給を上げてもらいたいと考えるお気持ちはとてもよくわかります。
一方で、日本の会社では基本給は簡単には上がりにくい仕組みになっているのも事実です。
日本では労働契約法によって従業員を簡単に解雇できない*という事情があります。
一度上げた基本給は下げにくいため、会社にとっては大きな固定費の増加につながり、結果として昇給にはどうしても慎重にならざるを得ないのです。
*……参考:厚生労働省「労働契約法(解雇)第十六条」
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=73aa9536
収入アップのためにできること
建設業で積算のお仕事をしている質問者さんの場合、建築積算士といった資格を取得することで、収入アップの可能性が広がります。
ただし、資格取得がお給料に反映されるかどうかは、事前に上司や人事に確認しておくことが大切。
もし今の会社で努力しても大きな昇給が見込めない場合、スキルアップしたうえでより高い収入を狙える会社への転職するのもひとつの方法ですよ。
まとめ
・日本の会社は、基本給が上がりにくい仕組みになっています。
・資格の取得やスキルアップしたうえで転職することで、収入アップにつながります。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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