【リアル給与明細】34歳、人事労務の場合
プロフィール
34歳、女性
人事労務
▼現状
仕事内容は、給与計算・勤怠管理・社会保険関係の手続き・求人票の作成・面接など。
労働時間は月184時間、残業は14時間程度。
ボーナスは20万円程度。
【相談内容】家族が多く、育ち盛りの子ども達がいるので、今の年収では毎月カツカツです。どんなに節約しても貯金ができません。転職をするべきか、このまま今の会社で景気が良くなるのを待つか、どちらがいいか悩んでいます。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、今の年収では生活がカツカツだと感じているのですね。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約290万円になります。
一方、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の庶務・人事事務員の平均年収は約478万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001224440&tclass2=000001225782&tclass3=000001225788&stat_infid=000040247858&tclass4val=0
質問者さんのお給料は、平均よりも低い水準と言えそうです。
会社に残る?それとも転職?34歳で見極めたいこれからの働き方
質問者さんは、節約をしても貯金ができない現状をどうにかするため、転職すべきか今の勤め先で好景気を待つかお悩みなのですね。
会社に残るか見極めるポイント
まずは「今の会社にこのままいても大丈夫か」を見極めるために、人事制度がどんな仕組みになっているのかをチェックしてみましょう。
たとえば、こんなポイントに注目してみてください。
- 昇給や昇格のルールがちゃんと決まっているか
- 何年働けば、どのくらいお給料が上がるのか
- どんな働き方や成果が評価されるのかが、具体的に決まっているか
これに加えて、同じ仕事・同じ業界で働いている人たちの平均年収や相場も調べてみると、現在の待遇が適正かどうかが見えてきます。
最近では、転職サイトや求人広告にも給与の目安が書かれていることが多いので、それを参考にするのもおすすめです。
転職を考えるなら早めに
一方で、昇給制度が形ばかりで実際には給与がほとんど上がらない場合や、同業他社と比べて大きな給与差がある場合は、早めに転職を視野に入れた方がよいでしょう。
その場合は転職を視野に入れたほうが安心です。
dodaの調査によると、転職成功率は30代前半で23.1%、30代後半では13%まで下がるとされています。
現在34歳の質問者さんは、早めに動くことでチャンスを広げられる確率が高まりますよ。
*……参考:doda「転職成功者の平均年齢調査【最新版】年代別の転職活動のポイントは?」
https://doda.jp/guide/age/
まとめ
・今のお勤め先に残るかを見極めるためには、同じ仕事・同じ業界で働いている人たちの平均年収や相場も調べてみましょう。
・転職成功率は30代後半よりも30代前半がぐっと高いです。転職を考えるなら早めに動くことがおすすめです。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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