【リアル給与明細】50歳、警備職の場合
プロフィール
50歳、男性
警備職(契約社員)
▼現状
・仕事内容は、車部品製造工場での施設警備
・勤務1ヶ月目
・労働時間は月160時間程度、残業は月16時間程度
・賞与なし
・世帯年収500万円
・母(80歳、パート)との2人暮らし
【相談内容】仕事柄、お酒はやめましたが、たばこがやめられずにいます。転職したばかりでまだ研修中ですが、今の仕事は働きやすく、研修期間が終わったあとの給与も楽しみです。前向きに考えて大丈夫でしょうか?
解説するのは……
◆青山かえ
FP2級・日商簿記2級・整理収納アドバイザー1級を保有するWebライターです。
7年の投資経験を活かし、NISA・iDeCo・暗号資産についてわかりやすく解説します。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」によると、警備員の50〜54歳男性の平均年収は約401万円*です。
ただ、相談者さんは契約社員として3か月の研修期間付きで働き始めたばかり。いまは研修中で控えめではありますが、研修終了後には給与アップが期待されます。
*……参考:厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001224440&tclass2=000001225782&tclass3=000001225788&stat_infid=000040247858&tclass4val=0
健康面での改善が家計にもつながる
相談者さんは、仕事を始めるにあたってお酒をやめられたとのこと。これは大きな前進です。
喫煙についても、やめられれば年間で数十万円単位の節約効果があります。
たとえば、1日1箱500円×30日=月15,000円となり、年間で18万円もの節約に。
ご本人の健康寿命を延ばすだけでなく、医療費や将来の介護リスクを抑える家計改善にも直結します。医療保険が使える禁煙外来の受診など、制度を活用してサポートを受けながら禁煙を目指しましょう。
研修後の給与アップをどう活かすか
3か月後の研修明けの給与は増えると考えられます。
増えた分を全額そのまま生活費に回さず、毎月1〜2万円をNISAやiDeCoに回せば、将来の年金に加えて「自分年金」を作ることを検討しても良いでしょう。
相談者さんのように50歳からでも、20年あれば無理なく数百万円の資産形成が可能です。
老後の安心のために、研修後の給与の活用方法を今から考えておくと安心ですよ。
世帯収入500万円をどう守るか
現在、世帯収入の中心はお母様の働きによる部分とのこと。
今後、加齢とともに働ける時間が減る可能性を見据え、生活の基盤を相談者さんご自身の収入に徐々にシフトする準備をすることが大切です。
警備職は、防災センター要員や防火管理者など、夜勤手当や資格手当で収入を伸ばせる職場もあります。
研修が終わったら会社に確認し、可能なら資格取得を目指すと収入安定に役立つでしょう。
メンタル面での前向きさは大きな強み
新しい仕事を前向きに始められたこと自体、とても大きな一歩です。
相談者さんが「職場が近い」「研修後の給与が楽しみ」「満足している」と思えているのは、働き続けるうえで一番大切なメンタルの安定につながっています。
まずは良いスタートを切れたことを誇っていただきたいです。
研修を終えた後の給与アップは、きっとこれからのモチベーションになりますし、その気持ちを支えに少しずつ改善していけば、将来の安心につながっていきます。
まとめ
・禁煙すれば年間で数十万円単位で節約でき、健康寿命も延びます。
・研修後の給与アップ分は、資産形成の検討を。
・前向きな気持ちをモチベーションに、資格取得など収入安定を目指しましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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