おうち時間が増える年末年始、家庭内での誤飲事故リスクが増加
スマートデバイスの普及や機器の小型化によって、家庭内で「コイン形リチウム電池」を使用する機会が増加している今。それに伴って、子どもの誤飲事故も増えているそう。
そうしたリスクを減らすため開発されたのが、国内メーカー初*1 の苦み成分(安息香酸デナトニ ウム)を塗布したパナソニックのコイン形リチウム電池です。
*1……2025年8月20日時点、パナソニック エナジー調べ
小児科医が考える、誤飲の危険性と保護者ができること3つ

2025年12月都内某所で行われた、パナソニック エナジー「コイン形リチウム電池」体験取材会では、松下記念病院 小児科部長 磯田賢一(いそだけんいち)先生による誤飲の危険性についての解説が行われました。
近年主流の強力なリチウム電池(特に直径20mm以上のもの)を飲み込むと、食道に引っかかってしまい、粘膜にとどまることで化学反応による腐食性炎症(化学熱傷)を起こすとされているそう。この事故で最も重要なのは「時間」。わずか15分で粘膜に変化が生じ、2時間後には危険な粘膜損傷が始まるとされています。
万が一誤飲してしまった場合、保護者がとるべき行動は大きく分けて3つ。
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すぐ行動
「飲んだかも?」と思ったら、ためらわずすぐに医療機関や119番に電話を。わずかな時間で深刻な損傷につながるケースもあります。
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3つの「しない」
はかせない、飲ませない、様子を見ない。明らかに口の中にとどまっているものはそっとかき出してあげるのが良いですが、飲み込んでしまった場合は無理に吐かせたり、ミルクや水を飲ませたり、様子を見る時間を設けることなく、すぐ病院へ。
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もってきて
飲み込んでしまった電池と同じもの、パッケージ、電池が入っていた電化製品やおもちゃなどを病院に持参してください。どんな種類・サイズのものを飲み込んでしまったのか知ることで、レントゲンの位置確認などに役立ちます。
誤飲を抑制するため、「電池本体への対策」を実現

こういった危険度の高い誤飲を抑制するため、開発されたのがパナソニックのコイン形リチウム電池。
本製品の企画担当は、2人のお子さんを育てるママであるパナソニック エナジーの畑聖子(はたせいこ)氏。子育てをする当事者として、電池の製造・販売をする当事者として、この社会課題に挑みたいと考え開発に踏み切ったと言います。
これまで電池業界全体の取り組みとして、誤飲ピクトグラムを搭載したり、子どもの手では開けられないハサミで開封する構造のパッケージを採用したりと対策が行われてきました。けれど、実際に誤飲してしまうのは電池本体。そこで、パナソニック エナジーは国内メーカーで初めて*1苦み成分(安息香酸デナトニウム)を塗布したコイン形リチウム電池を開発。
技術部門のパナソニック エナジー古橋卓弥(ふるはしたくや)氏によれば、開発の肝は苦味成分の量。電池としての機能を失わずに誤飲抑制効果を付与するため、最適な苦味成分量と塗布配置を検討し、完成に至ったそうです。
さらに、製品の使用推奨期限を従来比2倍の5年から10年*2 に延長し、電池交換の頻度を減らすことにも成功。
*1……2025年8月20日時点、パナソニック エナジー調べ
*2……製造後の保存期間(自社基準) 保存条件温度:20℃ 相対湿度:55%
実際に苦味を体験!
4yuuu取材班も実際に苦味成分を味見。
万が一口に入れても舌に触れた瞬間に強い不快感を覚え、自発的に吐き出す可能性を高めるため、世界一苦いとされる「安息香酸デナトニウム」を使用。大人でも「うっ」となるほどの苦味で、子どもにとってはかなりの刺激になりそう……!
なんでも口にしてしまう幼児期、今できる最善を日常に

大人がどんなに気をつけていても、子どもが口に入れてしまうその瞬間はあっという間。赤ちゃんのため、ママパパのために、さまざまな安全への工夫が凝らされていました!
◆パナソニック コイン形リチウム電池
種別:CR2032E・CR2025E・CR2016E 計3品種 4品番
メーカー希望小売価格[税抜]:1個 363円/2個(CR2032Eのみ) 726円
発売日:2025年10月10日
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Writer:mayan
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※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
