【リアル給与明細】24歳、倉庫作業員の場合
プロフィール
24歳、男性
運送業2年目
▼現状
仕事内容は、倉庫内に入ってきた荷物を仕分けしてトラックに積む倉庫作業。
労働時間は月160時間、残業は月40時間。
ボーナスは年60万円。
【相談内容】結婚して子どもが生まれる将来を望んでいるため、貯蓄を増やしたいです。上手な固定費の削減方法を教えてください。
解説するのは……
◆松田亮太
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
大学卒業後、地方銀行、外資系生命保険会社を経て、現在FP事務所に勤務中。
相談者さんの年収は平均よりも高め
相談者さんは運送業界で倉庫作業員として勤務されており、現在の年収は約401万円です。
一方、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」における同年代の輸送従事者の平均年収は約348万円*。
従って、相談者さんの年収は平均よりも高い水準といえるでしょう。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
早めに準備すれば月々の負担を軽減できる
相談者さんは将来をしっかりと見据えており、今から結婚に備えて積み立てを増やしたいとお考えです。
生まれる前から準備すれば、月々の負担を減らせるため効率的ですね。
例えば、大学進学費用500万円を子どもが生まれてから貯蓄する場合、期間は18年であるため年間約28万円を貯蓄しなければなりません。
一方で、2年後に結婚し、その3年後に子どもが生まれる計画の場合、貯蓄できる期間は23年。
毎年貯蓄しなければならない金額は約22万円となります。
月々の負担が減ることで、心理的にも余裕が生まれるでしょう。
なお、教育費も物価上昇の影響を受けるため、NISAなどの積立投資を組み入れた貯蓄がおすすめです。
固定費削減は複数を組み合わせた先取り貯蓄が効果的
相談者さんは、教育費の積み立て資金の捻出方法として固定費の削減をお考えです。
固定費は食費などの変動費と比べて少ないストレスで削減できますよ。
固定費削減の具体例として、以下が挙げられます。
- 水道や電気使用量を抑制
- 格安スマホ・格安SIMへの切り替え
- 使わないサブスクの解約
- 安い家賃の住居への引っ越し
- 不必要な保険の解約
各固定費削減の効果が小さいときは、複数の方法を合わせるとよいでしょう。
先取り貯蓄を検討して
固定費削減の効果をより高めるためには、先取り貯蓄がおすすめ。
先取り貯蓄とは、毎月の収入から必要額を貯蓄に回し、残った分で支出を賄うことです。
毎月残った分を貯蓄に回すよりも無駄遣いを自然と抑えられるため、着実に貯められます。
まとめ
・教育費準備は出産前から始めると毎月の負担額が小さく済む。
・物価上昇を考慮してNISAなど積立投資を組み入れるのがおすすめ。
・固定費削減は複数を組み合わせて。
・先取り貯蓄が効果的。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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