【リアル給与明細】21歳、サービス業の場合
プロフィール
21歳、男性
サービス業勤務
▼現状
・仕事内容は確定申告支援業務
・勤務1年目
・労働時間は月133時間程度
・月の残業は約10時間
・賞与なし
【相談内容】社会保険料の負担や物価高で、今の給与では生活が厳しいです。車の維持費や食費が高く、節約の方法も分かりません。どこを優先的に見直せばいいですか?
解説するのは……
◆青山かえ
FP2級・日商簿記2級・整理収納アドバイザーを保有するWebライターです。
7年の投資経験を活かし、NISA・iDeCo・暗号資産についてわかりやすく解説します。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」によると、20〜24歳のサービス業従事者の平均年収は約307万円*となっています。
一方、相談者さんの年収270万円は、平均よりやや下回る水準です。
また、お住まいの地域の平均所得水準は全国的にも低く、物価高の影響で実質的な生活の厳しさを感じやすい環境であることがうかがえます。
*……参考:厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」
手取りを増やして社会保険料を抑える
社会保険料は年収に比例するため大きく減らすことは難しいですが、「手取りを実質的に増やす」工夫は可能です。
たとえば、iDeCoに加入すれば、掛金が全額所得控除となり所得税・住民税の負担が軽くなります。
仮に年収270万円の方が月1万円を積み立てた場合、年間18,000円ほどの節税効果が期待できます*。
*……参考:iDeCo公式サイト「かんたん税優遇シミュレーション」
また、勤務先に昇給制度や資格手当の有無を確認するのも大切です。
業務に関連する簿記やFPなどの資格取得で、将来的な昇給や手当の対象になる可能性があります。
食費・車の維持費を抑える方法
もし可能であれば、燃費の良い軽自動車やカーシェアの活用を検討してみましょう。
週末だけ車を使う場合は、所有よりもシェアの方が安上がりなことがあります。
食費に関しては、まとめ買いや地元の直売所、業務用スーパーなどを利用して節約するのも効果的です。
冷凍保存や作り置きを活用し、食品ロスを減らしながら食費を削減していきましょう。
一番節約しやすいのは「通信費と娯楽費」
生活費の中で削りやすいのは、固定費の中でも「通信費」です。
格安SIMに乗り換えるだけで、月5,000円以上の節約になるケースもあります。
また、サブスク・カフェ代・アプリ課金などの「娯楽費」も見直し対象です。
家計簿アプリを使い、1か月間の出費を見える化してみましょう。
意外な支出が浮かび上がることも多く、今後の家計管理へのモチベーションも高まります。
まとめ
・社会保険料は控除制度や昇給制度を活用して手取りアップを目指す。
・食費と車の維持費は「見直し・シェア・直売所」で抑える。
・節約は通信費と娯楽費から。支出の見える化を行う。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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