【リアル給与明細】39歳、販売管理事務の場合
プロフィール
39歳、女性
販売管理事務職(卸売業)
▼現状
・仕事内容は営業アシスタント業務全般
・労働時間は月168時間程度、残業は月20時間
・年間賞与は約50万円
・娘(9歳)との2人暮らし
【相談内容】働けば扶養手当が減り、保育費もかかって手取りが増えません……。借金返済もあり生活に余裕がなく、改善策が知りたいです。
解説するのは……
◆青山かえ
FP2級・日商簿記2級・整理収納アドバイザーを保有するWebライターです。
7年の投資経験を活かし、NISA・iDeCo・暗号資産についてわかりやすく解説します。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」によると、35〜39歳の販売事務従事者の平均年収は約518万円*。
相談者さんの年収は約310万円のため、平均より下回る水準です。
ひとり親家庭での子育てと借金返済の両立を考えると、生活は厳しい状況であることがうかがえます。
*……参考:厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」
減る手当より増える制度活用を意識して
母子扶養手当は収入が増えると減額されるため、労働時間を増やしても手取りが伸びにくいジレンマがあります。
とはいえ将来の安定を考えると、手当に依存しすぎず収入基盤を強くすることが大切です。
相談者さんは、企業型DC・DB・GLTDといった会社の制度を「上手に活用できていない」とお悩みのようです。このような制度は、内容を把握したうえで活用すれば節税や保障の強化につながります。
人事に聞きづらい場合は、一度じっくりと社内資料に目を通してみましょう。
企業型DCは掛金額の調整で節税ができますし、GLTDは内容次第で、ほかの保険を見直す材料になるかもしれません。
難しく見える制度こそ、暮らしを支える強い味方になります。無理なく少しずつ理解を深めましょう。
借金返済と貯蓄の両立を目指すために
月に2.5万円あるという元夫の借金返済が家計を圧迫しているようです。
法テラスを通じて債務整理や減額交渉の相談ができる場合があるので、まずは再相談を検討してみましょう。
また、保険料を「貯蓄代わり」にしているとのことですが、流動性が低いため、少額でも現金の積み立てを優先するのがおすすめです。
NISAなど、将来への資金を少額から運用する選択肢も有効ですよ。
副業や転職による収入アップも視野に
スキマ時間でできる副業は、手取り改善の助けになります。
たとえば、見積書作成や請求書チェックなど、事務スキルを活かせる在宅案件を探すのもおすすめです。
クラウドソーシングでは、初心者歓迎の事務サポートやライティング案件もあり、月5,000円からでも収入が得られる案件もありますよ。
また、将来的に安定した収入を目指すなら、経理や営業事務など専門性の高い職種への転職も視野に入れてみましょう。
求人サイトで「時給1,500円以上」「残業少なめ」などで絞れば、効率的な働き方が見つかる可能性も。
週末に30分だけ作業時間を作るなど、無理のない小さな一歩から始めましょう。
まとめ
・DCのような企業制度は、一度じっくり内容の確認を。
・借金は法テラスで再相談、現金の積み立ても進める。
・副業や転職で実質手取りアップを目指す。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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