【貯蓄額】35歳、看護師の場合
プロフィール
35歳、男性
看護師
母(65歳)と2人暮らし
世帯年収 400万円
【相談内容】老後に2,000万円必要と聞きますが、到底貯められません……
「物価も上昇して収入以上に支出が増えている状況です。老後に必要な資金が2,000万円という話をよく耳にします。今のままでは到底資金集めはできません。本当にそれだけ必要なのでしょうか?」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同年代である30代単身世帯の貯金額は、平均が594万円・中央値が100万円*です。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和5年」
質問者さんの貯金額は50万円と、平均・中央値どちらと比較しても低い水準となっています。
老後の不安を減らすために知っておきたいお金の話
「老後資金として2,000万円必要」という話を耳にすると、不安になる気持ちはよく分かります。
しかし実際は、老後にいくら必要かは、一人ひとりの暮らし方や状況で大きく変わるものです。
老後資金は「いくら貯めるか」より「いくらで暮らせるか」
大事なのは「いくら貯めるか」だけではなく、「いくらで生活できるのか」を知っておくことです。
たとえ2,000万円を用意できたとしても、老後に毎月10万円ずつ取り崩せば、17年ほどで資金は尽きてしまいます。
長く安心して暮らすためには、支出のコントロールが欠かせません。
物価上昇には買い物の見直しが大切
最近は物価が上がっていて、以前よりお金が出ていくスピードが早いと感じる方も多いでしょう。
こうしたときに大切なのは、「同じだけ買うのではなく、必要なものを厳選すること」です。
物価が上がった分だけ、買う量や内容を調整する習慣をつけていきましょう。少しの工夫の積み重ねで、家計の負担を減らすことができます。
物価上昇に対応する資産を持つことも大切
物価が毎年2%ずつ上がると、10年で約20%も値上がりすることになります。
このように物価が上がる時代では、現金だけを貯めているとお金の価値が目減りしてしまいます。
だからこそ、物価に負けないペースで成長する資産を持つのがおすすめです。
たとえば、毎年2%以上の成長が期待できる投資信託をコツコツ積み立てていけば、将来の物価上昇に備えやすくなります。
また、NISAやiDeCoなどの活用も検討してみましょう。運用益に税金がかからず、効率的に資産を増やすことができますよ。
まとめ
・老後資金問題は「いくら貯めるか」よりも、「いくらで生活できるか」が大切です。
・物価が上がった分、買う料や内容を調整する習慣をつけましょう。
・資産を目減りさせないために、物価上昇に負けない資産をもつことがおすすめです。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
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