【貯金額】32歳男性の場合
プロフィール
32歳、男性
情報通信業の事務職
家族構成:父(74歳)、母(73歳)
年収:210万円
【相談内容】投資のリスクが不安です。
「現在、預貯金以外の資産がありません。投資を考えていますが、不安でなかなか始められません。投資にはどのくらいのリスクがあるか知りたいです。」
ファイナンシャルプランナーによる回答
投資のリスクはどれくらいある?
投資においてのリスクは不確実性を指します。
期待できるリターンが大きいほど、値動きの幅であるリスクも大きくなるのが特徴です。
選ぶ商品によってリスクやリターンは異なります。
預貯金<債券<投資信託<株式の順にリターンやリスクが大きくなりますよ。
例えば預貯金の場合、金利は0.02%(※2024年8月時点)でほとんど増えることはありませんが、元本が減ることはありません。
一方で株式の場合は、1年後に倍になる可能性もあれば、倒産などで0になる可能性もあります。
ご自身が将来いくら貯めたいか考え、必要なリターンを逆算すると、どのような投資が必要かわかりますよ。
初めての投資はNISAで投資信託がおすすめ
初めて投資する方や、普段お仕事や育児などで忙しい方には投資信託がおすすめ。
投資信託は数千社の企業の株式などのおまとめパックで、運用はプロにおまかせできるのが特徴です。
例えば、年率7%の運用で月3万円を20年間積み立てた場合、元本が720万円に対して運用総額は1,554万円。
一方、銀行預金であれば、利息はたったの14,158円です(金利0.02%の場合)。
お金の置き場所を変えることで、将来の資産総額は大きく変わります。
*……参考https://go.sbisec.co.jp/prd/common/tsumitate_simulation.html?status=total&term=20&monthly=3&rate=2
また、NISAで運用すれば、利益は非課税で受け取ることができます。
無期限でずっと非課税で運用を続けられるもの嬉しいポイントです。
もちろん投資信託にもリスクはあります。
しかし、「長期・積立・分散」投資をすることでリスクを軽減できますよ。
証券会社によっては100円から始められるので、初めての投資で不安であれば少額から始めましょう。
質問者さんの貯蓄額は中央値の9.6倍
30代独身の平均貯金額は594万円、中央値は100万円です。
質問者さんの資産総額は962万円と平均を大きく上回ります。
計画的に貯金をされてきたようですね。
しかし、資産のすべてが預貯金のため、物価上昇でお金の価値が下がってしまっているのが現状です。
ケガや病気で働けなくなったときなどのために、生活費の6カ月分を預貯金で置いておき、残りはお金に働いてもらうことで、効率よく貯めることができますよ。
*……参考https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/tanshin/2023/
まとめ
・リスクはリターンの不確実性のこと。
・初めての資産運用はNISAで投資信託がおすすめ。
・質問者さんの貯金額は中央値の9.6倍と大きく上回る。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。
他の人の貯金額は……
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