【貯金額】38歳男性の場合
プロフィール
38歳、男性
製造業の生産管理職
会社員の妻と二人暮らし
年収は、500万円
相談
「現在夫婦2人暮らしですが、子どもを欲しいと思っています。もし子どもが1人できたと仮定した場合に現在の貯蓄で充分なライフプランを描けるでしょうか?」
ファイナンシャルプランナーによる解説
質問者さんの貯蓄額はかなり多め
二人世帯以上の30代の平均貯金額は697万円、中央値は390万円程度と言われています。
平均額はたくさん貯蓄がある人に引っ張られて高い金額になりがちなので、中央値の方が実態に即した金額と言えます。
参考:https://www.smbc-card.com/nyukai/magazine/tips/thirties-savings.jsp
質問者さんの資産総額は2,300万円ですので、平均の約3.3倍、中央値と比較すると約5.9倍の資産を持っているということになります。
子どもができても大丈夫?
育児費用は、小学生では約115万円、中学生では約156万円、高校生では約149万円が年間でかかるといわれていますが、このお金を投資で得ようとするのは危険です。
参考:https://www.fp.au-financial.com/media/kakei/article-062.html
なぜなら、投資は15年以上の長期投資が基本。15年未満の短期投資では暴落が起きて元本割れするリスクがあるからです。ですので、この間の子育て費用は投資ではなく現金で備える必要があります。
質問者さんの場合は、ご夫婦で今まで2,300万円を貯めていらっしゃるので、その貯蓄ペースで高校までの子育て費用を現金で積み立てていけば問題なさそうです。
一方で、現在500万円分の投資信託商品をお持ちです。
これが全世界株など、リスクの低い優良な商品だったと仮定した場合、平均的な利回りは9.52%。
参考:https://www.toushikiso.com/blog/toushin/emaxis-slim-all-country.html
この投資信託を、子育てでいちばんお金のかかる大学進学費用に充てるとすると、子どもが18歳になるまでの運用で2,569万円になると期待できます。
参考:野村證券『みらい電卓』https://www.nomura.co.jp/hajimete/simulation/unyou.html
大学生1人にかかる費用は、年間約247万円なので、大学院に進まず4年間で卒業する場合、約988万円が必要であると考えられるため、大学費用は投資信託の取り崩しで充分まかなえると考えることができます。
奥様が出産で一時的に仕事から離れても、子どもの手が離れたあとに年間養育費分程度お勤めに出るのもおすすめです。
まとめ
・質問者さんの貯蓄額は、平均の約3.3倍、中央値と比較すると約5.9倍です。
・500万円を手堅い投資信託で運用すれば、18年後には2,569.5万円になることが期待できます。子ども1人の大学資金としては十分である可能性が高いです。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
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