【貯蓄額】44歳男性の場合
プロフィール
44歳、男性
運輸業 ドライバー
妻(47歳・会社員)と2人暮らし
年収は750万円
【相談内容】低リスクの投資は?
「投資を始めたいのですが、知識がなく不安です。少ないリスクでお金を増やすには、どのような方法が一番でしょうか?」
ファイナンシャルプランナーによる回答
質問者さんの貯蓄額は中央値の約4倍
40代既婚世帯の平均貯金額は889万円、中央値は220万円です。
質問者さんの資産総額は870万円と平均を下回るものの、中央値の約4倍となっています。
*……参考https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/futari2021-/2023/23bunruif001.html
しかし、資産のほとんどを預貯金が占めているため、物価が金利以上に上がってしまうとお金の価値が目減りしてしまいます。
お金の価値を守るためにも、資産運用は有効です。
生活費の6カ月分を預貯金で置いておき、残りの余裕資金はお金に働いてもらうことで効率的に将来に備えられますよ。
リスクの低い投資は?
一般的に、「ローリスク・ハイリターン」の投資はありません。
得られるリターンが高いほど、リスクも大きくなります。
また、元本保証の投資もありませんので、損をする可能性があることは理解しておかなければなりません。
とはいえ、「長期・積立・分散」投資をすることでリスクを抑えられますよ。
長期投資は、10〜15年以上の投資のことをいいます。
過去にはリーマンショックやコロナショックで株価が暴落しましたが、時間の経過とともに相場は戻っています。
下がったときに焦って解約するのではなく、長期目線での投資をすることでマイナスになる可能性が減りますよ。
積立投資は、毎月一定額で同じ商品を購入していく方法です。
株価は日々変動していますが、購入のタイミングを分散することで極端な高値つかみを避けることができます。
株価が下がっているときは、すでに投資している資産はマイナスになりますが、これから投資する分を安く買えるチャンスとも捉えられますよ。
分散投資は、投資対象先を複数に分ける投資のことです。
一極集中の株式投資の場合、その会社が倒産してしまうと資産がゼロになる可能性があります。
一方、数千社に投資しているうちの1社の倒産であれば、資産への影響もかなり抑えられます。
投資信託であれば、1つの銘柄で数千社の会社に投資できるものもあるのでおすすめです。
投資にはリスクがつきものですが、工夫をすることでリスクを抑えることはできます。
NISAやiDeCoであれば、少額から始められ、利益は非課税で運用可能です。
上手く制度を利用しながら、将来に向けた資産形成を考えてみてくださいね。
まとめ
・質問者さんの貯金額は中央値の約4倍です。
・「長期・積立・分散」投資でリスクを抑えることが可能です。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。
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