【貯金額】28歳女性の場合
プロフィール
28歳 女性
事務職 経理
独身、一人暮らし
年収は250万円
【相談内容】投資はもう少し余裕ができてから？
「一人暮らしで年収もそれほど高くないため、節約生活をしていても満足に貯金ができません。株式やFXなどに興味があるのですが、預貯金にどれくらい余裕ができたら始めたらいいのかわからず迷っています。」
ファイナンシャルプランナーによる回答
質問者さんの貯金額は中央値を大きく上回る
20代独身の平均貯金額は121万円、中央値は9万円です。
質問者さんの資産総額は560万円と平均を大きく上回っています。
計画的に貯蓄されているようですね。
*……参考https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/tanshin/2023/
とはいえ、資産のすべてが預貯金のため、物価が上がっている昨今ではせっかくお金を貯めても価値が目減りしてしまっているのが現状です。
すぐに使う予定のない余裕資金は、資産運用でお金の価値を守ることもできますよ。
ケガや病気で働けなくなったときなどの万一の出費に備えて、生活費の6カ月分は預貯金で置いておくと安心です。
初心者におすすめの投資は？
始めて投資する方や、仕事などで忙しい方におすすめなのが投資信託です。
全世界株式の投資信託であれば、数千社の企業の株式に100円から投資できますよ。
運用はプロにおまかせなので、個別株投資のような分析は必要ありません。
NISAを利用すれば、利益はずっと全額が非課税でできます。
質問者さんが興味をお持ちの個別株やFXは、投資信託に比べてリスクが高い投資になります。
もし始めるのであれば、知識をつけてから少額で始めましょう。
貯金率をアップするには？
質問者さんは年収がそれほど高くなく、思ったより貯金ができないとお悩みです。
貯蓄率をアップするには「収入を上げる」と「支出を減らす」の2つの方法があります。
収入を上げる方法は、主に①今の職場で昇給する、②資格手当や残業手当をもらう、③転職する、④副業を始めるです。
もし現在の職場で昇給できる見込みがなければ、転職をおすすめします。
転職エージェントを活用することで、希望の条件にあった会社に出会う確率が高くなりますよ。
支出の削減に関しては、毎月一定額の出費がある固定費の見直しが効果的です。
「保険料を払いすぎていないか」「格安SIMでスマホ代を安くできないか」「使っていないサブスクはないか」を確認しましょう。
毎月1万円の削減に成功すれば、手取りが1万円増えたのと同じ効果が得られますよ。
食費の過度な削減は、健康に影響が出るため避けた方がよいでしょう。
無理のない範囲で家計管理をしてくださいね。
まとめ
・質問者さんの貯金額は、中央値を大きく上回ります。
・初めての投資に個別株やFXはリスクが大きいです。
・「収入を増やす」か「支出を減らす」ことで貯蓄率がアップします。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。
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