【リアル給与明細】59歳、人事の場合
プロフィール
59歳、男性
製造業の人事
▼現状
仕事内容は、会社の人事規定、採用、福利厚生、企画など。
労働時間は月160時間、残業は11時間程度。
ボーナスは150万円程度。
【相談内容】まもなく定年をむかえます。物価高のなか、住宅ローンも残っていて不安です。母と妻との3人暮らしですが、定年後はどの程度あれば「なんとか」暮らせるでしょうか。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、物価高のなか、住宅ローンも残っている状況に不安を感じていらっしゃるのですね。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約625万円になります。
一方、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の庶務・人事事務員の平均年収は約624万円*。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001224440&tclass2=000001225782&tclass3=000001225788&stat_infid=000040247858&tclass4val=0
質問者さんのお給料は、平均的な水準と言えそうです。
減る支出・増える支出から考える定年後の暮らし
質問者さんは、定年後にどの程度お金があれば「なんとか」暮らせるかをお知りになりたいのですね。
定年後に必要なお金は、今の家計をベースに「減る支出」と「増える支出」を整理することで、現実的な金額が見えてきます。
①定年後に減る支出を整理する
まずは、定年前にかかっていたけれど、定年後は不要になる支出を考えてみましょう。
たとえば、会社に通うための昼食代や仕事仲間との交際費、勤務用の衣類などです。
②定年後に必要になる支出を足す
次に、定年後に追加で必要となるお金を足します。
医療費や介護費は年齢とともに増えていくため、早めに積み立てて備えることが安心につながりますよ。
また、自宅で過ごす時間が長くなる分、食費や光熱費が増えるので、忘れずに加えておきましょう。
③トータルで生活費をイメージする
最後に、不要になる支出をマイナスし、必要になる支出をプラスすれば、定年後に「なんとか暮らせる」金額が見えてきます。
そのうえで、退職金や年金をベースに、交際費や趣味にどの程度まわせるかを検討すると「自分らしく暮らせる」具体的な生活プランの設計ができますよ。
まとめ
・定年後に「なんとか」暮らせる生活費は「減る支出」と「増える支出」を整理すれば見えてきます。
・退職金や年金をベースに、楽しみにどの程度お金を回せるかを検討することで「自分らしく暮らせる」具体的な生活プラン設計ができます。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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