【リアル給与明細】50歳、福祉サービス業の場合
プロフィール
50歳、男性
福祉サービス業(障がい者就労継続支援B型事務所での営業・販売職)
▼現状
労働時間:月160時間(残業22時間)
ボーナス:50万円
世帯年収:350万円
一人暮らし
【相談内容】住宅費を抑えたいです。現在、月6万円の民間の賃貸に住んでいますが、公団に住み替えて安くできないでしょうか?
解説するのは……
◆綾瀬わか
AFPライター。元中学校・高校の国語教員。
資産形成や社会保険、教育等に関するお悩みを解決するお手伝いをしています。教員時代のスキルを生かして、相手に寄り添いながらわかりやすくアドバイスすることが得意です。より多くの方々が安心して生活できるようにお役に立ちたいと思っております。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同世代同職種の平均年収は約485万円*。
質問者さんの年収は350万円ですので、平均よりも低めの給与水準と言えます。
今の生活に不満はないご様子ですので、このまま継続して働かれるのがよいでしょう。
ただし、あと10年で60歳を迎えるため、その後の給与体系を確認しておきたいところです。
質問者さんはお一人暮らしですので、年金が受給される65歳まで安心して暮らせる収入を確保できるかどうかも大事なポイントですよ。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
公的住宅は条件が厳しい?50代単身者にベストな住宅とは
公的住宅として、公営住宅とUR賃貸住宅(公団住宅)が挙げられます。
公営住宅
地方自治体が提供している住宅で、礼金・仲介手数料・更新料・保証人が不要のケースが多いです。初期費用がかからず、民間の賃貸よりもかなり安く住めるのがメリット。
ただし、主に同居親族のいる世帯向けの住まいで、収入基準を満たす必要があります*。
また、単身者の場合、年齢やそのほかの条件が追加されることも。自治体によって異なりますが、実際には60歳以上を対象とする場合が多いです。
*……参考:国土交通省住宅局「公営住宅制度の概要について」
UR賃貸住宅(公団住宅)
都市再生機構が管理しており、公営住宅と同じく、礼金・仲介手数料・更新料の支払いがなく保証人も不要です。
物件の数が多いため自分に合った住まいを見つけやすく、高齢者向け賃貸住宅や各種割引制度など便利なサービスがあるのも嬉しいポイント。
ただし、一定以上の収入が必要となります。家賃6.25万円未満の物件では基準月収額が家賃額の4倍、家賃6.25〜20万円未満の物件では基準月収額が25万円です*。
リノベーション物件が多いため、民間の賃貸よりも家賃が高い場合があります。
*……参考:UR都市機構「UR賃貸住宅|お申込み資格」
UR賃貸の安い物件、もしくは民間の物件を検討して
単身者の質問者さんは、公営住宅だと年齢要件を満たせない可能性が高いでしょう。
そのため、検討するならUR賃貸住宅になりそうです。
質問者さんの基準月収額は約29万円(年収350÷12か月)ですので、問題なく条件をクリアしています。
ただし、UR賃貸は特別安いわけではないので、ほかの民間の賃貸も合わせて探すのがおすすめです。
60歳以降であれば、公営住宅を考えるのもよいでしょう。
まとめ
・質問者さんのお給料は平均よりも低めの水準です。
・安めのUR賃貸物件を検討し、なければ民間の物件を探すのがよさそうです。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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