【リアル給与明細】31歳、パートの場合
プロフィール
31歳、男性
ドラッグストアのパート
▼現状
仕事内容は、ドラッグストアでの業務全般。
労働時間は月152時間、残業は2.55時間。
ボーナスはなし。
母(50代、パート)と2人暮らし。
【相談内容】いま現在は生活するうえで不自由はありません。しかし、同居の母の年齢もあり今後が心配です。母の貯蓄額は把握していません。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、いま現在は生活に不自由がないとのこと。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約315万円になります。
一方、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同世代の雇用期間の定めのない男性の平均年収は約541万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
質問者さんのお給料は、平均よりも低めの水準と言えそうです。
親の同居世帯が今からできる資金対策
質問者さんは同居のお母様の年齢を考え、今後について不安を感じていらっしゃるのですね。
1年あたりの介護費用は108万円、医療費は95.6万円
今は困っていなくても、お母さまの年齢を考えると、今後医療費や介護費がかかる可能性があります。
介護にかかるお金は1年あたり約108万円*、医療費は65歳以上で1年あたり約95.6万円*となっています。
まずはお母さまの貯蓄やパート代などを、負担にならない範囲で共有してもらいましょう。
資産状況を知ることで、どの程度を準備しておくべきかが見えてきますよ。
*……参考:公益財団法人 生命保険文化センター「2024(令和6)年度生命保険に関する全国実態調査 180p〈図表Ⅱ-62〉介護費用(月額)」
*……参考:厚生労働「医療保険に関する基礎資料 後期高齢者医療費の特性」
生活費の変化も先にイメージ
生活費の変化も試算しておきましょう。
現在、質問者さんとお母さまで家計を折半しているなら、すべてご自身で負担する必要が出てきた場合の生活費を見積もります。
たとえば食費や光熱費をお母さまが負担している場合、その分を今から「出ていくお金」として貯蓄に回すのがおすすめです。
支出のコントロールを早めに始めることで、将来の金銭的負担を減らせますよ。
まとめ
・介護と医療費の平均は、あわせて年間約200万円。資産状況を共有することで、どの程度準備をするべきかが見えてきます。
・家計を折半しているなら、支払っていない分は「出ていったお金」として貯蓄へ回すのがおすすめ。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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