【リアル給与明細】37歳、サービス業の事務職の場合
プロフィール
37歳、女性
サービス業の事務職(契約社員)
▼現状
仕事内容は、在宅勤務、主に給料計算。
労働時間は月100時間、残業はなし。
【相談内容】 1歳と4歳の子どもがいます。給料水準をあげて、子どもの将来の学費を貯めていきたいです。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、お給料の水準を上げていきたいとお考えなのですね。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約204万円です。
一方、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の一般事務従事者の平均年収は約476万円*。
ただし質問者さんは現在、契約社員として月の労働時間が100時間と短めです。
一般的な労働時間は月160時間程度ですので、今のお給料を単純に1.6倍すると約326万円となります。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
質問者さんのお給料は、平均的な水準より低いといえるでしょう。
子どもが小さいうちから備える!将来の教育費の準備方法
質問者さんは、1歳と4歳のお子さんの今後を考え、今から学費を準備していきたいとお考えなのですね。
一番おおきくお金のかかる大学進学まで、10年以上の時間があります。
この「時間」を味方につけて、計画的にお金を準備していくことが大切です。
子どもが小さい今は、焦らず「将来の土台作り」を
現在はお子さんが小さく、契約社員を選択していることもあり、働ける時間や収入に制限があるのも当然です。
しかし今後、お子さんが小学校に入れば少しずつ手が離れて働ける時間も増えてきます。そのタイミングこそ、収入を増やして貯蓄を増やすチャンスです。
今は焦らず、スキルアップや資格取得などの準備に力を入れておくと良いですね。
「15年以上先に使うお金」は投資で育てる選択も
大学進学資金のように15年以上先に使うお金であれば、投資を活用するのも有効です。
まずは、児童手当をには手をつけずにNISA制度を利用して積み立ててみましょう。時間をかけることでお金が育つ「複利」の力が働き、教育資金を効率的に育てることができます。
もちろん投資にはリスクもありますが、15年以上の長期間にわたって積み立てることで、投資したお金が減る「元本割れ」のリスクを減らすことが期待できますよ。
まとめ
・お子さんに手がかからなくなれば働ける時間も増えます。今は焦らず、そのときのための準備を。
・大学資金のように15年以上先に使う予定のお金は、投資を利用する選択もあります。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
ほかの30代の給与明細は……
多い?少ない?貯金は足りている?
あなたの年収や毎月の貯金額を「家族構成×居住エリア」が同じ世帯と比べてみませんか?
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。