【リアル給与明細】31歳、介護福祉士の場合
プロフィール
31歳、女性
介護福祉士
▼現状
仕事内容は、訪問でのヘルパー業務。
労働時間は月156時間、残業は23時間程度。
ボーナスは96万円程度。
【相談内容】ここ数年でだいぶ年収はあがったものの、仕事内容の割にはお給料が低すぎると思っています。支出を減らさなくてはとおもいつつも、なかなか行動に移せていません。NISAとiDeCoはやっていますが、ほかにできることはありますか?
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、仕事内容の割にはお給料が低いと感じていらっしゃるのですね。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約417万円になります。
一方、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の訪問介護従事者の平均年収は約411万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
質問者さんのお給料は、平均的な水準と言えそうです。
NISAとiDeCoのつぎは「入金力アップ」
質問者さんは、すでにNISAとiDeCoを始めておられ、ほかに何かできることはないのかとお考えなのですね。
資産形成の土台はバッチリ
質問者さんは、すでに資産形成において高いマネーリテラシーをお持ちです。
同年代でNISAを利用している人は約63%*、iDeCoを併用している人は約24%*にとどまります。
両方を活用している質問者さんは、NISAで資産形成を進めつつ、iDeCoで老後資金をとしっかり準備できていると言えるでしょう。
新たに難しい知識を無理に詰め込まなくても大丈夫ですよ。すでに効果的な方法を実践できているので、自信を持ってくださいね。
*……参考:野村資産形成研究センター「ファイナンシャル・ウェルネス(お金の健康度)アンケート(2024年実施)」
*……参考:国民年金基金連合会 iDeCo公式サイト「確定拠出年金統計資料 (2024年3月末)」
次は家計管理で「入金力」を強化!
すでに投資に取り組まれている質問者さんが、次に力を入れたいのは「家計管理」です。
NISAとiDeCoでお金を増やす土台が整った今こそ、そこに安定的に入金できる力をつけましょう。
家計管理で目標にしたいのは、手取り月収の8割で生活し、残り2割を貯蓄や投資に回す家計づくり。この割合での生活が習慣になれば、将来お金に困る場面はぐっと減ります。
まずは携帯電話代やサブスク代などの固定費削減から取り組み、この割合に近づけることを目指してみてください。
まとめ
・NISAとiDeCoを始めていて、すでに効果的な方法を実践できています。
・次は「家計管理」をして、収入の範囲内で生活する習慣を身につけて。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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