墓前での写真撮影、非常識になるケースとは?
墓地やお墓の前での写真撮影を禁止するような法律はありません。
だからといって、写真撮影が歓迎される雰囲気かというと違いますよね。
特に以下のような場合は、ほかの参拝客に不快な思いをさせたり、非常識だと思われてしまったりする可能性があります。
- 遺族から許可を得ずに撮影する
- 他人のお墓・戒名・墓石の文字が写りこむ
- 大声で笑いながらポーズを取る
- 派手な服装やふざけたポーズで撮影する
お墓は故人を偲び、静かに手を合わせる場所です。
盛り上がってエスカレートしてしまい、周囲の雰囲気を乱すような行動は避けたいですね。
SNSに投稿するときの注意点
お墓で撮影した写真をSNSに投稿するのは、なるべく避けた方がよいでしょう……。
どうしてもアップしたい場合は、プライバシーと故人への敬意を第一に考えてください!
- 墓石の名前・戒名・墓地や霊園の所在地がわかる情報は写らないようにしたり、加工で隠したりする
- ほかのお参りに来た人が写らないようにする
- 遺族や参列者が写っている場合は必ず許可を取る
- ハッシュタグやキャプションはふざけた表現にしない
戒名や苗字がはっきり写っていると、意図せず個人情報をさらすことになります。
霊園や墓地の情報と合わせて、それらの情報がわかってしまうとお墓を特定できてしまうので、思ってもいないトラブルに巻き込まれる可能性も否定できません!
SNSにアップするときは、写してよいもの以外が写っていないかを必ず確認し、写ってしまっている場合にはモザイクをやぼかしを入れてくださいね。
記録としての撮影はアリ
墓前での撮影は、遺族の同意があれば「記録」として有効な場合もあります。
例えば、遠方に住む家族への報告や、お墓の清掃・修繕前後の比較のためなどです。
お墓の清掃業者などは、お客様への報告用として写真撮影をしています。
ただし、記録用として撮影した場合であっても、SNSへの投稿は慎重に考えるべきです。
記録用と公開用をしっかり分けるのがおすすめですよ。
SNS時代だからこそ“心配り”を
ネット社会の現代では、写真を撮り、SNSにアップすることは日常的なものになっています。
だからこそ、「撮影してもよい場所かどうか」「この写真をアップしたら不快に思う人はいないか」ということを考えることが大切です。
もし迷ったら、「撮らない」「アップしない」選択が無難。
そもそもお墓参りは、誰かに対して大々的にアピールするものではありませんよね。
どうしても残したい場合は、墓地の風景やお花、手を合わせているシルエットなど、個人が特定されない構図を選びましょう。

◆yukari.t
葬儀社を営む家に嫁いで10年、アラサー3児の母です。
日常の中で“最期の時間”に寄り添う仕事に向き合ってきました。
そんな経験をもとに、葬儀にまつわる情報や日常マナーをお届けするライターとしても活動しています。
終活アドバイザー・終活ガイドの資格も保有しています。
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