宗派でお墓参りに違いがある?
宗派によって、唱えるお経や成仏の考え方などは異なりますが、お墓参りの基本マナーに大きな差はありません!
お墓参りは、“自分にご縁があった人たちへの感謝の気持ち”を持って行うものです。
細かい作法にとらわれすぎなくても、ご先祖様はしっかり見守ってくれていますよ。
宗派がわからないときのお墓参りの流れ
- お墓の周辺や墓石をきれいに掃除する
お墓の周辺に落ちているゴミや雑草などを片付けます。
墓石は水で流し、気になる部分は専用ブラシなどでこすりましょう。
- お花・お供え物を供える
お花は、仏花として花屋さんやスーパーで売られているものでOK。
大抵の場合、花立がお墓の両脇に1つずつあるので、対で用意してくださいね。
お供え物には故人の好物や季節の果物を用意して、その場で食べきるか持ち帰るのがマナーです。
- お線香をあげて手を合わせる
お線香の本数や立て方は宗派によって異なりますが、寝かせるタイプが多いお墓では、1〜2本あげるのが無難です。
お参りしている人数が多ければ1人1本としたり、自分だけであれば「家族の分」として代理で人数分の本数をあげたりするのもよいですね!
- 心を込めて手を合わせる
宗派がわからなければ、無理にお経を唱えなくても◎
心の中で「いつも見守ってくれてありがとう」と話しかけるだけで十分です。
宗派を確認するには?
お墓がお寺の敷地内にあれば、そのお寺の檀家であることがほとんど。
そのため、お寺の名前をネットで検索すれば、何宗のお寺なのかがわかります。
共同墓地や霊園の場合は、さまざまな宗派の方のお墓が混在していますが、お墓の形・戒名・墓石・卒塔婆に使われている梵字から宗派を推測できる場合もありますよ。
ただし、詳しくない場合は無理に判断しなくても大丈夫!
「うちって何宗?」と、両親や親戚に聞いてみるのが確実です。
お墓参りは気持ちが大事
お墓参りの際、宗派がわからないと不安になってしまうかもしれませんが、宗派による作法の違いはほとんどないので安心してくださいね!
基本的なマナーを守って、故人を思う気持ちを大切にしましょう。

◆yukari.t
葬儀社を営む家に嫁いで10年、アラサー3児の母です。
日常の中で“最期の時間”に寄り添う仕事に向き合ってきました。
そんな経験をもとに、葬儀にまつわる情報や日常マナーをお届けするライターとしても活動しています。
終活アドバイザー・終活ガイドの資格も保有しています。
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