お墓で話しかけるのは基本OK
お墓は故人の冥福を祈ったり、ご先祖様へ感謝を伝えたりする場所。
亡くなった方と心を通わせる場所でもあると考えることができます。
声に出して伝えたいことを話す人もいれば、心の中で語りかける人も。
マナー的にも、「会話してはいけない」という決まりはありません。
故人も「近況を聞けて嬉しい」と思っている……と考える人が多いのではないでしょうか。
「お願いごと」はアリ?
お墓でお願い事をするのはアリかナシかで言うと「アリ」です。
(するべきではないという考えの人や宗派もあります。)
ただし、神社へお参りしたときのお願いごとのように「叶えてもらう」お願いというよりは、「見守っててね」という感覚で伝えるのが自然です。
「こうしたいと思っているから応援してね!」と決意表明をするのもおすすめ。
言葉にすることで、自分の決意も固まり実現性が高まります。
「報告」はむしろおすすめ
「就職が決まった」「結婚した」「子どもが産まれた」「引っ越しました」など、ライフイベントに関する近況報告はとても喜ばれるといわれています。
大きなライフイベントを乗り越えられた感謝の気持ちを伝えられると、ご先祖様も嬉しいですよね。
お墓参りのたびに成長や変化を伝えることで家族の絆が深まりますし、自分自身も前向きな気持ちになれます。
「愚痴」はどうなの?
あまりよくなさそうな愚痴もNGではありません。
ほかの人には話しづらい内容や家族にも言えない愚痴など、心の中にたまった思いをお墓で吐き出すことで、気持ちがスッキリする人も多いです。
スッキリして、明日へのやる気が芽生えればご先祖様も本望ではないでしょうか。
ネガティブな言葉だけで終わらず、「でも頑張るから見ていてね」と伝えられれば、前向きなエネルギーになりますよ!
気をつけたいマナー
お墓参りで故人やご先祖様に話しかけるのはOK。
でも、下記のマナーに気をつけましょう!
- 周囲のお参りの方に配慮し、大きい声や笑い声を出して長時間話さない
- 飲食しながら話さない
- ご先祖様への日頃の感謝の気持ちを忘れずに
相手を思いやる気持ちと周囲への配慮を忘れなけば、きっとあたたかく受け止めてもらえますね。

◆yukari.t
葬儀社を営む家に嫁いで10年、アラサー3児の母です。
日常の中で“最期の時間”に寄り添う仕事に向き合ってきました。
そんな経験をもとに、葬儀にまつわる情報や日常マナーをお届けするライターとしても活動しています。
終活アドバイザー・終活ガイドの資格も保有しています。
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