NGその1:家庭用洗剤・漂白剤・研磨剤が入った洗剤を使う
「墓石の黒ずみが気になるから、家にある洗剤を使っちゃおう!」
……ちょっと待って!これは絶対にNGです。
市販の洗剤や漂白剤には、酸性もしくはアルカリ性の強い成分が含まれていることがあり、墓石の表面を傷めたり、変色させる原因になります。
また、研磨剤を使用して墓石を磨くとキレイになったように見えますが、墓石の表面が傷ついて光沢が失われることも……。
墓石に主に使われる御影石や大理石はデリケートなんです。
お墓掃除の基本は「水洗い+やわらかいスポンジや布」。
どうしても洗剤を使いたい場合は、墓石に使われている石材の種類を確認して、墓石専用洗剤を用意してくださいね!
NGその2:硬いたわしやブラシでこする
「汚れがこびりついてるから、硬いたわしでゴシゴシ落とそう!」
……これもやってしまいがちですが、NGです!
金属ブラシや硬いたわしを使うと、墓石に細かな傷をつけてしまう可能性があります。
傷に入り込んだ汚れが取りにくくなり、かえって黒ずんでしまうことも。
コケやカビ、その他の汚れが気になる場合は、ナイロン製のやわらかいブラシや歯ブラシなどを使ってみましょう。
墓石専用ブラシもありますよ。
NGその3:高圧洗浄機を使う
「ちまちま磨くのは大変だから、高圧洗浄機で一気に汚れを落とそう!」
……これはあまりおすすめできません。
高圧洗浄機の水圧は強力なため、墓石の表面が削れたり、文字の彫りが劣化したりする可能性があります。
特に古いお墓は、石自体がもろくなっていることもあるので要注意です。
NGその4:墓石を濡らしたままにする
「お天気も良いし、掃除のあとは自然乾燥でOKだよね!」
……ついついやってしまいがちですが、乾いた布で水分を拭き取るのが理想です。
水分を拭き取らずに濡らしたままにすると、ほこりや花粉がついて水垢・コケ・カビが発生しやすくなってしまいます。
全体を拭き上げるのは大変ですが、なるべく雑巾を持参してしっかりと水分を取ってあげましょう。
正しい掃除方法を知って、大切なお墓を守ろう
「家庭用洗剤の使用」「硬いブラシでのゴシゴシ洗い」「高圧洗浄機の使用」「墓石を濡らしたまま放置」。
これらは墓石の傷みやシミなどの原因になってしまいます。
せっかくの掃除でお墓にダメージを与えてしまっては本末転倒。
正しい方法でキレイに保って、気持ちよくお墓参りしましょう!

◆yukari.t
葬儀社を営む家に嫁いで10年、アラサー3児の母です。
日常の中で“最期の時間”に寄り添う仕事に向き合ってきました。
そんな経験をもとに、葬儀にまつわる情報や日常マナーをお届けするライターとしても活動しています。
終活アドバイザー・終活ガイドの資格も保有しています。
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