【住宅ローン】60歳、保育士の場合
プロフィール
60歳、女性
保育士
▼現状
世帯年収:303万円
住宅ローン:1,100万円
家族構成:一人暮らし
都市部在住
【相談内容】世帯年収303万円×住宅ローン1,100万円は高すぎる?
「今まで貯金ができませんでしたが、子どもが独立したので少しずつ始められそうです。ローン返済が残っているなか、どのように貯蓄を進めれば良いでしょうか?」
世帯年収303万円の住宅ローンをシミュレーション
まずは、年収に対して何倍の借入かを見てみましょう。
住宅金融公庫「2024年度 フラット35利用者調査」によると、全国のフラット35利用者の平均借入額は年収の6.5倍*。
世帯年収303万円の相談者さんの借入額は1,100万円で、年収の約3.6倍です。
収入に対する住宅ローンの負担は平均よりも軽いと言えます。
*……参考:住宅金融支援機構「2024年度 フラット35利用者調査」(p.18)
https://www.jhf.go.jp/files/a/public/jhf/400374389.pdf
毎月の住宅ローン返済額の目安
住宅ローン返済額の目安は、収入の25%以内といわれています。
年収303万円の場合は、月約6.3万円。
質問者さんの返済額は月5.6万円のため、収入に対する住宅ローンの負担は平均よりも軽いと言えます。
「やっと自由!」の今こそ、老後資金にしっかり備えて
質問者さんは、お子さんが手を離れた今から貯蓄を進めたいとお考えなのですね。
ようやくご自身のためにお金を使えるタイミング。
老後に向けて資産形成を加速させたいところです。
お子さんにかかっていたお金を全額貯蓄に
今までお子さんにかかっていた費用が浮くため、その分をすべて「自分のための老後資金」にまわしましょう。
質問者さんのように一人暮らしの方は、病気やけがで働けなくなるリスクにも備え、老後資金を早めに準備しておくことが大切です。
「やっと子どもが手を離れた」と安心するとお財布の紐がゆるくなってしまいがちですが、ここは気を引き締めて、お子さんにかかっていた分の金額を貯蓄にまわしましょう。
住宅ローンは働ける間に完済を
ローンの返済が残っているとのことですので、元気に働けるうちは「ローンを完済するまでは働き続ける」ことを目標にしましょう。
退職後もローンが残っていると、年金や貯金といった「増やすのがむずかしいお金」で対応しなくてはならず、大きな負担になります。
そのため、今のうちにできるだけの手を打っておくことが大切です。
選べる手段が多いうちに、お子さんにかかっていた費用を繰り上げ返済にまわしたり、健康に気をつけて退職時期を遅らせたりしてローンを完済するのがおすすめですよ。
まとめ
・お子さんにかかっていた費用は、今後は「自分のための老後資金づくり」に充てましょう。
・住宅ローンは、働いている間の完済がおすすめです。
※この記事では媒体で募集した情報に編集を加えて掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
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