【住宅ローン】36歳、営業事務の場合
プロフィール
36歳、女性
卸売業の営業事務
(雇用形態が役員のため、雇用保険未加入)
▼現状
世帯年収:750万円
住宅ローン:4,000万円
家族構成:夫(40代、会社員)、子(5歳、3歳)の4人家族
【相談内容】世帯年収750万円×住宅ローン4,000万円は高すぎる?
「住宅ローンの返済があり、貯金がほとんどできていません。カードの支払いなどは夫が管理していて把握できないため、家計管理がむずかしいと感じています」
世帯年収750万円の住宅ローンをシミュレーション
まずは、年収に対して何倍の借入かを見てみましょう。
住宅金融公庫「2024年度 フラット35利用者調査」によると、全国のフラット35利用者の平均借入額は年収の6.5倍*。
世帯年収750万円の質問者さんの借入額は4,000万円で、年収の約5.3倍です。
収入に対する住宅ローンの負担は平均よりも軽いと言えます。
*……参考:住宅金融支援機構「2024年度 フラット35利用者調査」(p.18)
https://www.jhf.go.jp/files/a/public/jhf/400374389.pdf
毎月の住宅ローン返済額の目安
住宅ローン返済額の目安は収入の25%以内といわれています。
年収750万円の場合の返済額目安は、月約15.6万円。
質問者さんの返済額は月96,800円のため、収入に対する住宅ローンの負担は平均よりも軽いと言えます。
お金の流れが見えなくて不安⋯⋯夫婦で家計を共有する方法
質問者さんは、ローン返済で貯金が進まないなか、カードの支払いなど家計の一部をご主人が管理している状況に不安を感じていらっしゃるのですね。
ご主人の気持ちにも理解を示しつつ、早めに「夫婦で家計管理ができる」状態を目指すことがおすすめです。
「お金の見える化」からスタート
「お金の流れ」を夫婦で一緒に見える化することから始めてみましょう。
同じアカウントを使ってひとつの家計簿アプリを使えば、カードの支払いや口座の動きを手軽にチェックでき、家計管理がすすめやすくなります。
また、月に一度住宅ローンを含めた「家計の話し合い」の時間をつくり、「カード明細を見せてもらえる?」と自然な形でお願いしてみるのもよいですね。
上手な切り出し方で対話をスムーズに
もしご主人が「家計管理は自分の役目」と強く思っている場合、いきなり「明細を見せて」と言われると構えてしまうかもしれません。
そんなときは、「ローンもあって心配だから、わたしも一緒に家計管理させてもらえると安心だな」と伝えてみましょう。
「あなたに協力したい・いっしょに頑張りたい」という気持ちを込めて伝えることで、ご主人も安心して応じてくれますよ。
まとめ
・夫婦でひとつの家計簿アプリを使うことで、家計全体をチェックできます。
・相手の気持ちに歩み寄り「協力したい・いっしょに頑張りたい」と気持ちを込めて伝えてみましょう。
※この記事では媒体で募集した情報に編集を加えて掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
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