「君は違うから」
「恥ずかしながら、私は毒親に育てられました。
私の母はギャンブル依存で、さらに不倫もしていました。
そのため、両親はケンカが絶えず、家庭内は常に修羅場でした。
警察沙汰になったこともあります。
父からも母からも暴力を受けたこともあります。
私は実家から逃げるように、彼と同棲を始めました。
しかし、実家の事情を話す勇気がもてず、ずっと隠していました。
“こんな家庭の話をしたら、嫌われるに決まっている……”
そう思い込んでいた私。
ある日、用事で実家に行くと、相変わらずの様子でドッと疲れました。
重苦しい毎日を過ごしていたら、彼からLINEが届きました。
『最近何かあった?落ち込んでる?悩んでる?』
『ずっと側にいるって約束するから、話せるなら話してほしい』
わざわざLINEで聞いてくれるってことは、私が言い出しにくそうにしているのに気づいていたんだと思います。
その優しさに涙がこぼれて、私は意を決して送りました。
『実は母親がギャンブル狂で不倫してて、家の中がめちゃくちゃで……こんな母親の娘って、嫌だよね?』
すると、彼から返ってきたのは
『気にしないよ、お母さんと君は違うから』
という言葉。
“私は私”とありのまま肯定してもらえたようで、心がスッと軽くなりました。
私は幸せになっていいんだ、そう思えた瞬間でした」(20代女性)
心に寄り添う言葉は、人生を変える力を持つ
どれほど重たい過去でも、丸ごと受け止めてくれる人がいる。
その存在が、心の支えになり、生きる力になります。
「あなたは違うから」その一言が、何よりの救いでしたね。
※この記事は読者から寄せられた体験談やご意見を元に、一部編集を加えて作成しています。(取材日:2025年6月)
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