【リアル給与明細】34歳、サプライチェーンマネジメントの場合
プロフィール
34歳、男性
サプライチェーンマネジメント
▼現状
10年目。
エネルギー関連のサプライチェーンマネジメント
労働時間は月178.5時間、残業は月34時間
ボーナスは380万円
【相談内容】子どもを2人を中学から私立に通わせようと思っていますが、どれぐらい準備が必要でしょうか?
解説するのは……
◆松田亮太
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
大学卒業後、地方銀行、外資系生命保険会社を経て、現在FP事務所に勤務中。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
相談者さんはエネルギー関連のサプライチェーンマネジメントをしており、現在の年収は1,200万円。
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」における30〜34歳の管理的職業従事者の平均年収は約709万円*であるため、相談者さんの年収は平均よりも約491万円高いです。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
一方で残業を含めた労働時間が210時間を超えており、心身への影響が心配です。
健康やワークライフバランスを考慮し、労働環境の見直しを検討しても良いかもしれません。
公立と私立ではかかる教育費が大きく違う
将来かかる教育費は、大まかに公立か私立かを想定し、それに合わせて準備しましょう。
中学から高校まで公立、大学が国立であった場合、かかる教育費の総額の平均は約584万円*。そのうち大学における学費は4年間で約243万円*です。
これに対し、中学から大学まで全て私立であった場合の平均は約1,183万円*。そのうち大学における学費は4年間で約408万円*と、公立の約1.7倍かかります。
さらに一人暮らしをするほど遠方の大学に行く場合は、生活費の仕送り分が必要になります。このように学費は公立私立の違いによって大きく変わるため、ある程度どの方向に進むのか想定したうえで準備が必要です。
*……参考:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査の結果について(表2)令和5年度」
*……参考:文部科学省「(参考2)国公私立大学の授業料等の推移 令和5年度」
学費準備として必要な金額の把握方法
学費の準備で必要な貯蓄額の考え方はいくつかありますが、そのうちの1つが公立高校の学費を超える分を積み立てる方法です。
例えば、公立高校から私立大学に進学すると想定します。
公立高校の在学中にかかる学費の平均は約179万円*です。
一方で、私立大学在学中にかかる学費の平均は約408万円*。
したがって、私立大学のための学費準備として必要な金額は、408万―179万=229万円となります。
*……参考:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査の結果について(表2)令和5年度」
*……参考:文部科学省「(参考2)国公私立大学の授業料等の推移 令和5年度」
この方法は、高校の学費までは毎月の収入で賄える場合に、それを超える分を貯めておくものです。
教育費準備にはいくつかの考え方があるため、自分に合った方法で貯蓄していきましょう。
なお、貯蓄する金融商品は、必要な時期が10年以上先であれば積極的に積立投資をとりいれ、物価上昇にも対応できるようにしておくのがおすすめです。
まとめ
・学費は進学先で大きく変わる。
・将来の学費のために必要な金額の考え方は複数ある。
・必要な時期が10年以上先なら積極的に積立投資の導入を。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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