【リアル給与明細】47歳、開発職の場合
プロフィール
47歳、男性
ソフトウェア開発職
▼現状
労働時間:月160時間(残業10時間)
ボーナス:年間200万円
家族構成:妻(40代、専業主婦)、子1人(小学生)、義母(80代、専業主婦)
世帯年収:670万円
【相談内容】子どもの教育費がどのくらいかかるか知りたいです。
解説するのは……
◆綾瀬わか
AFPライター。元中学校・高校の国語教員。
資産形成や社会保険、教育等に関するお悩みを解決するお手伝いをしています。教員時代のスキルを生かして、相手に寄り添いながらわかりやすくアドバイスすることが得意です。より多くの方々が安心して生活できるようにお役に立ちたいと思っております。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同世代同職種の平均年収は約738万円*。
質問者さんの年収は670万円ですので、平均よりもやや低めの給与水準と言えます。
ただし、現在の給与と労働環境に満足されているようですので、このまま継続されるのがよさそうです。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
中学校から大学までの教育費はいくら必要?
質問者さんには小学生のお子様がおり、将来の教育費が気になっていらっしゃるのですね。
子ども1人あたりの中学校から大学までの学習総費用は、すべて公立の場合で中学校約163万円、高校約179万円*、大学約243万円*、合計約585万円かかる見込みです。
*……参考:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」(p.2のケース1)
*……参考:文部科学省「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」より、入学料28.2万円+授業料53.58万円×4年間で算出
受験費用も忘れずに!急な出費に備えて着実に貯蓄を
私立に進学しなくても、特に高校3年生になると塾代や受験料などで高い費用が発生します。
受験校が多かったり、万が一に備えて安全圏の学校を確保したりする場合は、私立並みの出費になることも。1年間で約100万円の支出は覚悟しておかなければなりません。
そのため、お子様が小学生のうちから、コツコツと教育資金を積み立てて準備しましょう。
家計に余裕があるなら、児童手当をNISAで積み立て運用するのがおすすめ。昨年10月から高校生まで支給対象が広がったので*、より計画的に教育資金に活用しやすくなりました。
また、ご両親からも教育費を援助してもらえるかどうか聞いてみましょう。直系尊属からの教育資金は1,500万円まで非課税で受け取れますので*、相続税対策にもなりますよ。
*……参考:こども家庭庁「もっと子育て応援!児童手当」
*……参考:国税庁「直系尊属から教育資金の一括贈与を受けた場合の非課税」
まとめ
・質問者さんの現在のお給料は、平均よりもやや少なめです。
・中学校から大学まですべて公立でも約585万円かかります。
・児童手当をコツコツと積み立て運用しましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
ほかの40代の給与明細は……
多い?少ない?貯金は足りている?
あなたの年収や毎月の貯金額を「家族構成×居住エリア」が同じ世帯と比べてみませんか?
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。