【リアル給与明細】43歳、技術職の場合
プロフィール
43歳、女性
IT業、システムエンジニア
▼現状
労働時間:月150時間(残業7.5時間)
ボーナス:年間50万円
家族構成:夫(40代会社員)、子3人(小学生)
世帯年収:900万円
【相談内容】給料が全て生活費に消えていくため、自分の楽しみに使うお金が年々減っています。お小遣いを確保するのは現実的ですか?
解説するのは……
◆綾瀬わか
AFPライター。元中学校・高校の国語教員。
資産形成や社会保険、教育等に関するお悩みを解決するお手伝いをしています。教員時代のスキルを生かして、相手に寄り添いながらわかりやすくアドバイスすることが得意です。より多くの方々が安心して生活できるようにお役に立ちたいと思っております。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同世代同職種の平均年収は約707万円*。
質問者さんの年収は450万円ですので、平均よりも低めの給与水準と言えます。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
40代からでも遅くない!IT業界の転職は好調
もし、本業に従事する以外に少し時間を確保できるようでしたら、転職を検討されてもよいかもしれません。
IT業界では、40〜54歳でも転職した約半数は賃金が上昇しており、年齢は大きな障害にならないようです*。
質問者さんはシステムエンジニアとして長年のキャリアをお持ちです。転職先でもスキルが評価される可能性が高いため、給与アップも十分見込めるでしょう。
給与が上がれば家計に少し余裕が出てくるため、自分のお小遣いを確保できるかもしれませんよ。
*……参考:厚生労働省「IT・デジタル人材の労働市場に関する研究調査事業」(p.17)
支出の見直しが優先!ご褒美資金も教育資金も確保するコツ
夫婦ともに正社員で安定した収入がありながら余裕資金がない場合、支出のどこかに見直せるポイントが隠れている可能性があります。
現在3人のお子様がおり、教育費を含めてこれからますます支出が増えていくでしょう。
無駄な支出があればなるべく減らして、将来の教育資金を貯めていくことが大切ですよ。
まずは家計の支出内容を洗い出し、次のような方法で節約してみましょう。
- 食費、日用品、娯楽費等の各予算を決める
- 生活費専用の財布や口座を作り、残金がいつも分かるようにする
- 余計なサブスクがあれば解除する
長く働くうえでは、リフレッシュするためのお金を確保することも大切。ご褒美資金を手元に残せるとよいですね。
まとめ
・質問者さんの現在のお給料は、平均よりも低めの水準です。
・IT業界では40代でも転職後に賃金が上がる可能性が高いです。
・生活費の見直しが優先。できればご褒美資金も確保しましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
ほかの40代の給与明細は……
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