【リアル家計簿】20代、ひとり暮らしの場合
家族構成
本人……20代、会社員、年収400万
【相談内容】引っ越ししたため貯蓄がありません。さらに転職して間もないため収入面が不安です。貯蓄を始めたいのでアドバイスをお願いします。
解説するのは……
◆松田亮太
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
大学卒業後、地方銀行、外資系生命保険会社を経て、現在FP事務所に勤務中。
転職・転居後の貯金方法
GOODポイント
相談者さんの家計における水道光熱費は8,860円とのこと。
34歳以下の単身世帯における光熱費の平均は10,119円。
水道や電気、ガスを節約しながら上手に利用されているようです。
ちょっとした心がけで抑えられる使用料金は、1ヶ月単位では大きな金額ではありませんが、継続によって大きな効果が得られます。
ぜひ継続してください。
*……参考:総務省「家計調査 / 家計収支編 単身世帯」
気になる支出項目をチェック
相談者さんの支出で気なる支出項目の金額及び34歳以下の単身世帯の平均額*は、以下のとおりです。
- 住居費……55,000円(平均36,954円)
- 交通費……35,000円(平均7,729円)
- 通信費……13,483円(平均5,421円)
- 交際費……26,000円(平均10,083円)
- 娯楽費……50,000円(平均22,342円)
いずれの項目も平均を大きく上回っています。
一方で、食費が計上されていません。
いずれかの支出項目に組み込まれている可能性が高いため、再度支出内容の確認から始めてみましょう。
*……参考:総務省「家計調査 / 家計収支編 単身世帯」
貯蓄よりも生活の安定を
相談者さんの現在の収入は、転職後間もないため想定されている年収よりも少ない金額となっています。
転職と転居など生活環境が大きく変化した場合、しばらくは毎月の支出額の変動も大きくなりがちです。
まずは収支が安定するように、生活環境を整えましょう。
一方で、相談者さんが想定している年収であれば、十分に貯蓄ができます。
交際費や娯楽費が平均より多いので、収入から先に貯蓄を差し引き、残った分で生活するとよいですよ。
銀行預金は緊急予備資金として生活費の3〜6ヶ月分を目安に
将来に向けた貯蓄として、最近ではNISAなどの資産運用がクローズアップされています。
相談者さんも検討されているかもしれませんが、まずは手元資金の確保から始めるのがおすすめ。
手元資金とは、災害や無職となった場合でも生活できるための緊急予備資金などすぐに出し入れできる貯金のことで、銀行預金が最適といわれています。
資産運用は、手元資金として生活費の3〜6ヶ月分を確保したのちに始めるようにしましょう。
まとめ
・生活環境が変化した直後は、まず生活を安定させましょう。
・お金があるとつい使ってしまう人は、貯蓄に回した後の残ったお金で生活しましょう。
・手元資金は生活費の3〜6ヶ月分を確保しておきましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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