【リアル家計簿】30代、ひとり暮らしの場合
家族構成
30代、会社員、ひとり暮らし
【相談内容】体調不良のため在宅ワークに切り替える予定です。収入が減る可能性があるのですが、どれくらいの減少までなら生活できるでしょうか?
解説するのは……
◆綾瀬わか
AFPライター。元中学校・高校の国語教員。
資産形成や社会保険、教育等に関するお悩みを解決するお手伝いをしています。教員時代のスキルを生かして、相手に寄り添いながらわかりやすくアドバイスすることが得意です。より多くの方々が安心して生活できるようにお役に立ちたいと思っております。
収入減にどう備える?ひとり暮らしでも安心して生活する方法
GOODポイント
相談者さんの家計で素晴らしいところは、24,888円を貯金されていること。
ひとり暮らしをしながらも堅実に貯蓄できていますね。
衣服代や美容費も0円で、本来コストの大きくなりがちな項目にお金をかけずに生活されている点は、今後資産を形成していくうえで大きな強みと言えるでしょう。
気になる支出項目をチェック
一方で、気をつけなければならないのは次の項目です。
- 住居費69,000円(理想は収入の25%以内、55,000円)
- 食費49,272円(ひとり暮らしの平均は43,941円*)
- 娯楽費26,270円(ひとり暮らしの平均は19,519円*)
特に、相談者さんは在宅ワークに切り替え収入が減るかもしれないとのこと。
収入が減っても安心して生活するためには、なるべく倹約することが大切。
居住費を収入の25%以内に抑えられるように、思いきって家賃の安いところに引っ越しするのもよいでしょう。初期コストはかかりますが、固定費を削減できると将来的なメリットは大きいです。
また、食費や娯楽費といった変動費を月〇万円と予算を決めてその中から支出すると管理しやすいですよ。
食費は月3万円、娯楽費は月2万円を目標にしてみましょう。
*……参考:総務省「家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 2024年」(第2表)
生活費を16万円に抑える。万一のときは傷病手当金を受給
現在、毎月19.5万円の支出があります。
仮に収入が2〜3万円減っても一応生活できますが、貯蓄に回すお金がなくなるため将来設計が難しくなってしまう可能性が高いです。
目標は、支出を月16万円程度まで下げること*。
収入が3万円減っても現在と同じ額を貯蓄できるので、将来への安心感があります。
また、万一、病気で職場を休むことになったときは、雇用保険の傷病手当金を受給可能。
最大1年6か月、所得の2/3が保障されますよ*。
このような制度も利用しながら、無理なくお仕事を続けられるとよいですね。
*……参考:総務省同調査 一人暮らしの平均消費支出は毎月169,547円
*……参考:厚生労働省「傷病手当金について」(P.2)
まとめ
・毎月貯蓄して衣服代と美容費を倹約できているのは立派です。
・住居費は収入の25%以内、食費・娯楽費は目標額を決めて節約しましょう。
・生活費を16万円まで抑えられると、収入が減っても貯蓄できて安心です。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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