【リアル家計簿】30代夫婦、3人家族の場合
家族構成
夫……30代、会社員
妻……30代、会社員
子……5歳、保育園児
地方在住
【相談内容】一人息子なので、将来お金のことで迷惑をかけたくありません。老後に向けていくら貯めれば安心でしょうか?
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
子育て世代が考えるべき老後資金。子どもを守るお金の計画は?
GOODポイント
質問者さんは、旅行のための費用として、特別費を15,000円計上しているとのこと。
まとまった支出の予定がある場合、あらかじめ特別費として分けて管理しておくことが家計をうまくまわすポイントです。
その点をしっかりと押さえられていて、素晴らしいですね。
気になる支出項目をチェック
気になるのは、貯蓄が6万円にとどまっている点。
お子さんが小さい今は、お金の貯めどきです。
6万円を積立投資にまわしているとのことですが、月収47万円なら2割の9.4万円を貯蓄に回せると理想的。
支出を43.2万円に抑えられているので、残りの3.4万円も「余ったら貯める」ではなく「先取り貯金する」習慣をつけたいですね。
老後に必要な貯蓄額はいくら?
夫婦2人で老後生活を送るうえで、最低限必要とされる生活費は月額約23.2万円、ゆとりある生活を望むなら月額約37.9万円といわれています*。
これをもとに、65歳から85歳までの20年間を老後期間と考えると、必要な老後資金は5,500万〜9,000万円程度になります。
*……参考:公的財団法人 生命保険文化センター「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」
まずは「ねんきんネット」でご夫婦の年金受給見込み額を確認し、現在積み立てている月6万円の投資が将来どのくらいになるかをシミュレーションしてみましょう。
退職金の有無も含めて試算すると、老後までにどのくらいの貯蓄が必要かが明確になりますよ。
まとめ
・旅行のための費用として特別費を計上できているのは◎
・お子さんが小さく貯めどきの今は、月収の2割を貯蓄できるように習慣づけて。
・必要な老後資金は5,500万〜9,000万円程度。年金、積立のシミュレーション、退職金の概算から、必要な貯蓄額を試算して。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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