【リアル家計簿】20代、実家暮らしの場合
家族構成
母……60代、専業主婦
兄弟2人……20代契約社員、20代アルバイト
実家暮らしだが、3万円を家族に入れて家計は独立
【相談内容】物価高で今の収入では生活が厳しいです。収入を増やしつつ支出を減らしたいのですが、固定費の見直し以外に今すぐできることはありませんか?
◆綾瀬わか
AFPライター。元中学校・高校の国語教員。
資産形成や社会保険、教育等に関するお悩みを解決するお手伝いをしています。教員時代のスキルを生かして、相手に寄り添いながらわかりやすくアドバイスすることが得意です。より多くの方々が安心して生活できるようにお役に立ちたいと思っております。
交通費を減らすこと、世帯年収を増やすことがカギ
GOODポイント
質問者さんの家計の娯楽費は8,154円。
単身世帯の平均が10,993円*ですので、無駄な出費をしないように意識できていますね。
さらに、積み立てNISAを活用して、15,000円を投資資金に回されています。
将来に向けて着実に準備されている点も素晴らしいですよ。
*……参考:総務省「家計調査 / 家計収支編 単身世帯 詳細結果表」
気になる支出項目をチェック
一方、特に気になるのが交通費の41,520円。
平均が4,553円*ですので、かなり高めの水準と言えます。
具体的に何に使っているのか、項目ごとに整理しましょう。
例えば、次の3つに分類すると費用の見直しを行いやすくなりますよ。
- 通勤
- 生活…生活必需品の買い物、病院など
- 娯楽…交際や旅行など
特に、娯楽や買い物のための移動でどのくらいお金を使っているかは要チェック。
これらが交通費の大半を占めているようであれば、改善の余地があります。
見直しによって1万円程度に抑えられれば、家計の圧迫感がかなり解消されますよ。
*……参考:総務省「家計調査 / 家計収支編 単身世帯 詳細結果表」
転職・スキルアップも視野に入れて
質問者さんの月収は約15万円とのこと。
転職やスキルアップなどによる収入増加も視野に入れた方がよさそうです。
なぜなら、20代後半女性の平均月収は25.8万円*。
平均と比べると約10万円の開きがあり、少し物足りない印象です。
現在はご実家暮らしなので、問題なく家計は成り立っています。
ただ、将来的に1人暮らしや移住などさまざまなライフスタイルを選べるように、今のうちから仕事のスキルを磨いて「収入を伸ばす力」を養うことも大切です。
1人でも生活できる収入を確保できると、より安心できる暮らしにつながりますよ。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査の概況」(p.7)
まとめ
・娯楽費を抑えられています。毎月15,000万円の積み立て投資もGOOD。
・交通費に見直しの余地あり。内訳を洗い出しましょう。
・将来に向けて転職して収入を上げることも視野に入れましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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