【リアル給与明細】60歳、営業職の場合
プロフィール
60歳、女性
商社の営業職
▼現状
ボーナスは年間30万円。
労働時間は月168時間、残業は月5時間程度。
【相談内容】できるだけ投資に回したいと思っていますが、定年退職後はパート勤務になるため収入減が心配です……。
解説するのは……
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。
質問者さんの年収は平均より高い水準
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、60〜64歳女性の平均年収は278万円*であるのに対し、質問者さんは約463万円と平均を大きく上回っています。
*……参考:国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」
現在お勤めの会社では基本給が比較的低く設定されているものの、手当が大きく反映されているようです。
基本給が低い場合、ボーナスや退職金も低く計算されている可能性もあります。
毎月の給与が適正だと思っていても、実は基本給が低く抑えられていて、会社側が有利になっているケースがあるのも事実です。
定年後再雇用は同一労働同一賃金の対象
質問者さんは、定年後パート勤務になった際の収入減がご不安のようです。
実は、定年後再雇用も同一労働同一賃金の対象になります。
もし、定年前と変わらない仕事内容で、賃金などの待遇だけが低くなるようであれば、同一労働同一賃金の原則に違反することに。
職務内容や勤務時間などの条件は、再雇用契約の際に注意して確認しておきましょう。
収入減にどう対応する?
再雇用後の勤務時間短縮や職務内容の削減で、収入が減るケースは多くあります。
収入をカバーするには、副業がおすすめ。
時間や労力はかかりますが、働き方の選択肢を増やすこともできますよ。
クラウドソーシングサイトには、自宅や好きな場所で自分の都合に合わせて働ける仕事が多数掲載されています。
近年は営業部門や事務部門の外部委託も増えているので、質問者さんのスキルを活かせる場も見つかるかもしれません。
まとめ
・定年後の再雇用も同一労働同一賃金の対象です。
・クラウドソーシングを利用した副業で、自分の都合に合わせて収入をカバーできます。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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