奥行きが深い冷蔵庫、どう収納する?
冷蔵庫が使いにくい理由の1つは、奥行きが深いこと。
容量が大きくなればなるほど、奥まで手が届きにくくなります。
奥から使いかけの調味料や乾物、ミイラと化した野菜が出てきた……なんて経験がある人もいるのではないでしょうか?
このようなことを防ぐために、大切なことは3つ。
「定位置管理」「奥並べ」「グルーピング」です。
【定位置管理】決まった場所に決まったものを置く
いつも買うものはなるべく同じ場所にしまうと、取り出しやすく戻しやすくなります。
上段は位置が高く冷えにくい場所なので、ビールや粉類、乾物など保存がきくもの、一目で分かりやすいもの、子どもの手が届かなくても問題ないものを入れましょう。
中段は一番目につきやすい、届きやすい場所です。
残り物や常備菜、ジャム、飲み物など、早めに食べきりたいものや、子どもに自分で出し入れしてほしい食品を入れるとよいでしょう。
下段は冷気がたまりやすい場所。
冷蔵庫によっては付いている急冷機能も、大体この位置にありますね。
作った料理を鍋ごと置いたり、下ごしらえをした料理を置いたりするのに最適です。
また、賞味期限の短い納豆や豆腐などの発酵食品、ハムやソーセージなどの加工品を入れるのもおすすめですよ。
【奥並べ】同じものを一列に並べる
冷蔵庫は奥行きが深いので、奥のほうは死角になりやすいもの。
その奥行きの深さを活用するのがコツです。
ビールや紙パックのジュース、カップに入ったヨーグルトやゼリー、納豆などは、3〜6個が1パックで売られていることがほとんど。
ひとつひとつバラしてから、奥から手前に一列に並べましょう。
このとき、100円ショップのトレーにまとめて入れれば、奥のものも取り出しやすくなりますよ。
【グルーピング】仲間をひとまとめにする
同時に使うことが多いものや似た種類のものは、ひとまとめにしてトレーに入れておきましょう。
たとえば、朝食セットとしてジャムとバター。
粉類として小麦粉、片栗粉、パン粉。
パパのおつまみセットとして乾物や漬物。
このようにグループにしておくと、在庫管理しやすくなりますよ。
常に見やすく清潔を保てる冷蔵庫収納にしよう
冷蔵庫内をすっきり収納できれば、ドアを開けっぱなしにする時間が減り食品ロスも少なくなります。きちんと整理された冷蔵庫は、冷気も照明も行き渡り明るく見えますね。
今回お伝えした3つのポイントを意識して、使いやすく省エネになる冷蔵庫を目指しましょう。
◆整理収納アドバイザー・インテリアコーディネーター / 福島レイナ
子どもの頃から部屋の模様替えが好きで、大学では環境心理学を専攻。空間が人に与える心理的影響について学ぶ。
大学卒業後はキッチンのショールームでアドバイザーとして勤務。新築・リフォームのプランニングや展示会のナレーター、セミナー講師等も務める。
子育てのため退職してからは、自分と家族に使いやすい収納・動線を日々研究中。
4人の子どものママ。
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