【貯金額】26歳女性の場合
プロフィール
26歳、女性
商社経理事務、年収350万円
【相談内容】物価高が続く中、どうすれば貯蓄できますか?
「手取り22万円でなかなか貯金に回せません。物価高が続く中、どうすれば貯蓄できますか?」
物価高が続く中、できることは?
相談者さんは毎月3万円を貯蓄に回されており、現在100万円貯まっていますね。
金融広報中央委員会が発表している令和4年度家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]によると、相談者さんと同じ20代の平均貯蓄額は176万円、中央値は20万円。
相談者さんは同年代よりも貯蓄できているようですね。
*……参考https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/tanshin/2022/22bunruit001.html
ここ数年の物価は上がり続けており、貯蓄に回せる余裕がない人も多くいます。
物価に連動してお給料も上がると良いのですが、今のところ日本でそのような会社はごくわずかのようです。
このような状況で貯蓄額を維持するには、「収入を増やす」か「支出を減らす」の2つの方法しかありません。
収入を増やす
お給料を上げてもらう以外に、副業などで収入を増やす方法があります。
副業の中には、完全在宅の仕事もあるため、帰宅後寝るまでのちょっとした時間を有効活用できるでしょう。
ただし、お勤め先が副業を禁止していたり、そもそも副業をする時間的な余裕がなかったりする場合は、収入を増やす方法はほとんどありません。
支出を減らす
支出を減らすにはよく「携帯電話料金や光熱費などの固定費から減らすと良い」といわれますが、劇的な効果が見込めないこともあり、そもそも何度も見直せるものではありません。
日々の支出から食費などを少しずつ減らす方法もありますが、貯蓄よりもストレスのほうが溜まりやすいです。
貯蓄額を減らす
現在のようにお給料が上がらないうえに物価が上がり続けている状況下では、貯蓄に回すお金を減らすことも視野に入れなければならないでしょう。
必要となる時期によって違う貯め方をしよう
貯蓄に回すお金を減らすといっても、闇雲に減らしてよいということではありません。
お金が必要となる時期に合わせて貯蓄方法を変えることで、効率よくお金を貯めていく考え方です。
人によって異なりますが、貯蓄の使いみちの例として以下の項目が挙げられます。
- 家電製品の買い替え
- 自動車購入
- 友人との旅行
- 老後の生活
これらのお金が必要となる時期を「10年以内」と「10年超」に分け、それぞれに合わせた貯蓄を行いましょう。
10年以内
家電製品の買い替え、友達との旅行費用など。
10年以内に必要になるお金は銀行預金などで確実に貯めておき、必要になったときに困らないようにしておきましょう。
10年超
自動車購入資金、老後の生活など。
これらはお金が必要となる時期が少し先であるため、計画自体が変更になる可能性があります。
また、物価上昇の影響を受けて必要額が変わる場合も。
現時点では、できる範囲の貯蓄で十分です。
ただし、10年超という長い時間味方につけるため、投資信託などによる資産運用を行いましょう。
定期的に計画そのものを見直し、余裕があるときは貯蓄の上乗せを行ってくださいね。
まとめ
・物価上昇下では、貯蓄額の引き下げもあり。
・貯蓄が必要となる時期で貯め方を変える。
・10年以内は銀行預金などで確実に、10年超は投資信託などでできる範囲で。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆松田亮太
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
大学卒業後、地方銀行、外資系生命保険会社を経て、現在FP事務所に勤務中。
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