「元旦」「元日」「正月」の違いとは?意味や年賀状での使い方もチェック

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「元旦」と「元日」。よく似ている言葉ですが、その意味には違いがあり、年賀状での使い方も異なります。でも、はっきりと違いを説明できる方は少ないかもしれません。
この記事では、元旦と元日、さらに「正月」の違いや意味を解説!お正月の過ごし方もご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

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Aiko
2022.12.24

「元旦」「元日」の違い・意味

元旦と元日の違い出典:www.shutterstock.com

「元旦」も「元日」も1月1日を表す言葉ですが、実は意味が少し異なります。
ここではまず、その違いや使い方などをチェックしましょう。

元旦・元日の違い

「元旦」と「元日」の意味は、以下の通りです。

  • 元旦:1月1日の「早朝(夜明け〜午前中)」
  • 元日:1月1日の「丸一日」

どちらの言葉も、1年の始まりである1月1日を意味していますが、元日は丸一日を指すのに対し、元旦は早朝を表します。

元旦の意味と使い方

元旦が1月1日の早朝を意味しているのは、漢字にその秘密があります。

「元」は「最初のこと・物事の始まり」を意味する文字。そして「旦」は、日の出を表す象形文字です。
そのため元旦は、「一年の最初の日の出」という意味となります。

では、「元旦の朝」という表現は、誤りなのでしょうか。

現在では、元旦も元日もあまり区別されることなく使われているので、必ずしも間違っているとは言えません。

でも「元旦は1月1日の早朝」というイメージを持つ人も多くいることから、積極的には使わないほうが無難かもしれません。

元日が祝日なのはなぜ?

元日は祝日出典:www.shutterstock.com

日本では、元日は国民の祝日になっています。

1948(昭和23)年に「年の初めを祝う日」として制定されました。

祝日法を制定するにあたって新年を祝日とすることは、当時の世論を含め広く支持されたそう。

1月3日までの三が日は休日のイメージがあるかもしれませんが、祝日に制定されているわけではありません。
でも行政機関の休日に関する法律によって、12月29日から1月3日までの6日間が連休になっていることから、多くの企業でこれに準じた形になっているのです。

また、2023年の1月1日は日曜日に当たるため、1月2日も休日となります。

「正月」はいつのこと?

正月とは出典:www.shutterstock.com

それでは、「正月」はいつのことを表しているのでしょうか。

正月は1月のこと

「正月」とは、1年の最初の月のことです。一般的には正月を祝う期間を指します。

具体的な期間は、三が日や松の内のイメージを持つ人が多いかもしれません。

「三が日」「松の内」とは?

「三が日」と「松の内」の期間は、以下のようになります。

  • 三が日:元日から1月3日まで
  • 松の内:元日から1月7日まで(地域差あり)

前述の通り三が日は仕事が休みの人が多いことから、お正月といえば1月3日までのイメージが強いですね。

松の内は歳神様がいらっしゃる期間とされ、地域によっては1月15日までを指すこともあります。
新年の挨拶や初詣、年賀状のやり取りなどを済ませる期間となっています。

年賀状で使うのは元旦?元日?正月?

年賀状の書き方出典:www.shutterstock.com

お正月といえば年賀状。目上の方に送ることも多い年賀状は、できるだけ失礼のないようにしたいですよね。
でも、元旦・元日・正月のどれを使えば迷ってしまう方も多いでしょう。
そんな方のために、年賀状の書き方をご紹介します。

1月1日に配達されるならどちらでも◎

年賀状は、新年を祝う挨拶状です。基本的には、1月1日に配達されるように準備しますよね。そして多くの場合は、午前中に配達されるでしょう。
そのため年賀状には、「元旦」と書くのが◎

でも、必ず守らなければならないマナーというわけではないので、気にしすぎなくてもOK。「元日」と書いても問題ありません。

ちなみに1月1日に年賀状を届けるためには、12月15日〜12月25日の間に投函する必要があります。

1月2日以降に配達される場合は?

1月2日以降に配達されるであろう年賀状には、「◯年正月」や、「新春」「迎春」などの言葉を使いましょう。

また、年賀状は松の内までに出すのがマナーです。
もしもその期間に間に合わなかった場合は、「寒中見舞い」として立春までに送るようにします。
余って年賀はがきを使うのはNGなので、一般的な官製はがきなどを利用しましょう。

何をする?元日の風習・過ごし方

初日の出出典:www.shutterstock.com

お正月には、さまざまな風習がありますよね。
ここからは、現在でも残っている風習や、お正月の過ごし方をご紹介します。

風習①初日の出を拝む

元日といえば初日の出。きれいな初日の出が拝めたら、良い一年になる気がしますよね。

全国各地に初日の出スポットがあるので、近所のスポットや日の出の時間を確認してみましょう。

例えば東京では、高尾山や御岳山などが人気です。

また東京タワーや東京スカイツリーでは、初日の出特別営業も行なっています。人数限定のチケットを限定販売しているので、ぜひ公式サイトをチェックしてみてくださいね。

風習②初詣に行く

初詣は、年が明けてから初めて神社やお寺に参拝すること。過ぎた一年の感謝をしたり、新年の無事を祈願したりします。

「氏神様(うじがみさま)」と呼ばれる地元の神社への参拝が一般的ですが、最近では地元以外の大きな寺社への参拝も増えています。

松の内の間に行くのが習わしなので、参拝予定の方はこの期間内に行くようにしましょう。

風習③おせち料理・お雑煮を楽しむ

おせち料理出典:www.shutterstock.com

お正月の食べ物といえば、おせち料理やお雑煮ですね。

おせち料理の由来は、祝い事で神様にお供えしていた「御節供(おせちく)」からきています。歳神様へお供えしたあと、年明けにいただくという習わしです。
各料理にはそれぞれ意味があり、無病息災や家庭繁栄などを願ったものになっています。

そしてお雑煮もまた、歳神様にお供えしたお餅で作る汁物のことです。

地域によって具材や味付けは異なりますが、前年の収穫や無事に過ごせたことへの感謝、新年の豊作や健康を祈念したものです。

おせち料理やお雑煮を食べながらゆっくりと過ごすお正月は、特別な時間ですね。

風習④お年玉を配る

お年玉は、新年を祝うために送られる金品のこと。親から子、年長者から年少者など、目上から目下へ渡す風習です。

歳神様にお供えした丸い鏡餅を、家族や奉公人に分配する「御歳魂(おとしだま)」が由来といわれています。

反対に、目下から目上の者に配るものは「お年賀」となります。

風習⑤書初めをする

書初め出典:www.shutterstock.com

書初めとは、新年に初めて毛筆で字や絵を書くことです。一般的には1月2日に行います。

新年の抱負や祈願を書くことで、行動を新たにするという意味があります。

子供が冬休みの宿題で書初めをする場合も多いですね。ぜひご一緒にやってみてはいかがでしょうか。

おすすめの過ごし方①1年の目標を立てる

年の初めには、ぜひ1年の目標を立ててみましょう。

新しいことに挑戦したり、楽しくなるような計画を立てたりすると、より良い1年が過ごせることでしょう。

年末にどれだけクリアできたか確認するのも楽しそうですね。

おすすめの過ごし方②旅行をする

お正月休みを利用して、旅行をするのもおすすめです。

ゆっくりと過ごせるような温泉旅館や、アクティブに楽しむ海外リゾートなどで、素敵な一年の幕開けを迎えてみてはいかがでしょうか。

元気をたっぷりとチャージすることで、新しい年も頑張れそうですね。

言葉の意味を知って良い年のスタートを

新しい年のスタート出典:www.shutterstock.com

元旦・元日・正月の意味の違いをご紹介しました!
元旦と元日を使い分けることは少なくなってきていますが、意味を知っているということが大切です。年賀状にも迷わず書くことができるでしょう。
ぜひこの記事を参考にして、新しい1年のスタートを切ってくださいね。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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