きのこは種類がいっぱい!スーパーで買えるのは?
大昔から食されてきたきのこは、和食で使われることも多く、日本人にとっても馴染み深い食材のひとつです。
日本では、なんと4000種類とも5000種類とも言われるきのこが存在しています!
でも、食用のきのこはわずか100種類程度。さらに、人工栽培可能なきのこは20種類ほどとされています。
きのこは市場価格の変動が少なく節約食材としても重宝されています。スーパーでも複数の定番きのこが通年で購入できますよね。
地域や季節によっては、スーパーで珍しいきのこや高級きのこが売られていることも♡
きのこは栄養価が高いのも特徴のひとつで、食物繊維やビタミンB群、ミネラルなどが豊富。カロリーも高くありません。
また、調理方法がいろいろあり、料理に使いやすいのも嬉しいポイントです。
スーパーで買える!13種類のきのこ
きのこは、実はとても個性豊かな食材です。それぞれの味・香り・食感・おすすめの調理方法などをチェックして、もっと美味しくいただきましょう♪
ここでは、スーパーで買える13種類のきのこの情報をご紹介。定番品から珍しいものまで、いろいろな種類のきのこをセレクトしています。
ぶなしめじ
- 名前:ぶなしめじ
- 本当の旬:秋
- 代表的な料理:炒め物・鍋・天ぷら・ソテー・汁物など
スーパーの売り場でも必ずある定番のきのこといえば、ぶなしめじ!「しめじ」と略して呼ぶ人が多いですが、正式名称はぶなしめじです。
最近では石づき付きの形だけではなく、より調理に使いやすいようにバラバラにされたカットしめじも市販品で人気です。
ぶなしめじは、ほんのりとした風味としっかりとした食感が特徴。味も香りもクセがないので、焼く・煮る・ゆでる・揚げるなど、あらゆる調理方法で使いやすい万能食材です。
ちなみにぶなしめじの色といえば、かさが薄茶色のものをイメージしますよね。
でも、最近では品種改良で誕生した珍しい種類の白いぶなしめじも売られています。なお白いぶなしめじはブナピーという名称で、ホクトさんのオリジナル商品です。
えのきたけ
- 名前:えのき茸(えのきたけ)
- 本当の旬:冬
- 代表的な料理:炒め物・鍋・天ぷら・ソテー・汁物など
きのこのなかで日本一の生産量を誇るえのきたけは、しめじ同様、スーパーの定番商品です。細長い形で家庭料理ではお馴染みのきのこですが、天然ものはかさが大きく茶色で、全く異なる外見をしているんだとか。
えのきたけはシャキシャキとした食感が魅力なので、調理では火を通しすぎないように注意しましょう。またクセがない香りと味は、どんな味付けの料理にもあいます。
スーパーでは、他にも珍しいえのきたけの種類が売られていることがあります。
その名は、天然もののような茶色で栽培ものと同じ細長い形をした「ブラウンえのきたけ(茶えのき・山えのきなどという名称のものも)」!ぬめりや甘みが、白いえのきたけより強いと言われています。
他に、旨味たっぷりの干しえのきたけも栄養満点で使い勝手がいいのでおすすめです。
舞茸
- 名前:舞茸(まいたけ)
- 本当の旬:秋
- 代表的な料理:炒め物・鍋・天ぷら・ソテー・汁物・炊き込み御飯など
スーパーでも人気のきのこの種類といえば、舞茸。安価なきのことして家庭料理に欠かせませんが、秋に旬を迎える天然ものは非常に珍しく価格も高級です。
体の免疫機能を高めるとされるβグルカンを多く含み、栄養満点なのも特徴のひとつ。
舞茸ならではの歯ごたえと風味があるので、それを活かした調理方法がおすすめです。天ぷらで揚げたり、肉・卵とあわせて炒め物にしたりするだけでもとても美味しくなりますよ♪
まれにですが、スーパーでは珍しい白い舞茸が売られていることも!栄養価はほぼ変わりありませんが、何より見た目が白くて美しいです。調理によって使い分けしても良いかもしれませんね。
エリンギ
- 名前:エリンギ
- 本当の旬:-
- 代表的な料理:炒め物・鍋・天ぷら・ソテー・汁物など
エリンギは、ぶなしめじ・えのきたけ・舞茸などと並んでスーパーで買いやすく、またいろいろな料理に使いやすい人気のきのこの種類です。
ヨーロッパ原産のエリンギは、日本では自生していないため旬がありません。栽培が安定しているので、通年食べられる定番きのこです。
きのこ類のなかでは日持ちするほうなので、スーパーにいったら一つ買っておいても損はありません。最近では、カットエリンギが売られているところも多いようです。
弾力のあるエリンギの食感を活かし、縦切りしたり輪切りしたりしてから、シンプルにバター醤油で味付けしただけのソテーも絶品です♪なお、繊維にそった縦切りのほうが味は染み込みやすいそうなので、調理方法によって切り方を変えるのもいいでしょう。
味や香りは控えめなので、どんな食材・味付けにも合わせやすいきのこです。きのこが苦手な家族がいる人にもおすすめ。
マッシュルーム
- 名前:マッシュルーム
- 本当の旬:-
- 代表的な料理:サラダ(生)・アヒージョ・炒め物・鍋・天ぷら・ソテー・汁物など
マッシュルームは、世界で一番食べられているきのこです!ヨーロッパ原産で、日本で流通しているのは栽培ものがほとんど。
他と比較するとやや高級ですが、スーパーでは生のままや缶詰、水煮パックなどのいろいろな形で販売されています。
ほとんどのきのこは加熱を必要としますが、マッシュルームは新鮮なものであれば生食可能。薄くスライスして、サラダで食べましょう♪
また旨味成分のグアニル酸・グルタミン酸が多く含まれているので、とにかく美味。ポタージュやシチューなどにいれれば、旨味がたっぷりしみ出ます♡
なおマッシュルームには、ホワイト種とブラウン種があります。スーパーではホワイト種がお馴染みですが、後者のほうが香りや風味がより強くなります。
珍しい種類としては、ジャンボサイズのマッシュルームが販売されていることもありますよ。
松茸
- 名前:松茸(まつたけ)
- 本当の旬:秋(9月〜10月)
- 代表的な料理:炊き込み御飯・汁物・土瓶蒸し・天ぷら・炒め物・ソテーなど
「秋の味覚の王様」との異名をとる松茸。とにかく香り高い高級きのこです。
まだ人工栽培が難しいきのこなので、希少な天然ものが秋になるとスーパーに並びます。輸入物も見かけますが、国産に比べると物足りなく感じる人もいるようです。
松茸の香りの正体は、マツタケオールという特有の成分。風味を活かして炊き込み御飯やお吸い物などの調理はもちろんのこと、そのままグリルで焼いたりホイル焼きしたりするだけも美味しいです。
きのこのなかでは最も季節感を感じられる種類なので、ぜひ旬の味を楽しみましょう♪
なめこ
- 名前:なめこ
- 本当の旬:秋(10〜11月)
- 代表的な料理:汁物・和え物・おひたし・なめこおろし・炒め物・鍋物など
なめこは、スーパーでの取り扱いが多い定番商品で、パックタイプと株とりタイプが売られています。後者のほうがややぬめりが強めです。
茶色くて小ぶりなイメージがあるなめこですが、実は天然ものはカサが大きいのだとか。最近では、天然もののように大きめななめこが栽培・販売されていることもあります。
なめこの特徴は、やはりぬめりのある独特の食感。ちなみにぬめり成分は、タンパク質の吸収を助ける働きを持ちます。
そんななめこを使った料理といえば、やはり味噌汁です!他には、特徴であるぬめりを利用して和え物やおひたしにしても美味しいですよ。
また、大根おろしと一緒にポン酢をかけて食べる「なめこおろし」も絶品です。
トリュフ
- 名前:トリュフ
- 本当の旬:秋から冬(※サマートリュフは夏)
- 代表的な料理:トリュフソース・トリュフ塩・リゾット・パスタなど
トリュフは世界三大珍味の一つ。フランスやイタリアなどで自生するものが有名で、希少価値のある高級きのこです。
日本でも、輸入ものが高級スーパーやネット通販などで売られていることがあります。
香り良く、パスタやリゾットなどの料理に合います。また、トリュフの芳潤さを感じられるトリュフ塩やトリュフソース、トリュフオイル、トリュフ味のお菓子などの加工品も人気です。
トリュフには、黒トリュフと白トリュフの2つの種類があります。白トリュフは黒の5〜10倍で取引されることがある超高級品で、より香り高いので生のまま食されることも多いそう。
ひらたけ
- 名前:平茸(ひらたけ)
- 本当の旬:冬〜春
- 代表的な料理:炒め物・鍋・天ぷら・ソテー・汁物・煮物・すき焼きなど
今昔物語にもその名が記され、古くから食用とされてきた「ひらたけ」。
近年スーパーでもあまり見かけない珍しいきのこになってしまいましたが、実はかつて「しめじ」とも呼ばれていたお馴染みの種類でした。でも似ている「ぶなしめじ」が台頭したことにより、生産量が減ってしまったそう。
香りが良くクセがない味わい、そして歯ごたえのある食感で、どんな調理方法でも使いやすいきのこです。
オリーブオイルとの相性が良いのでソテーしたり、ひらたけのだしなどで汁物や鍋物、煮物にしたりするのも美味しくておすすめです。
本しめじ
- 名前:本しめじ(ほんしめじ)
- 本当の旬:秋(9〜11月)
- 代表的な料理:炒め物・鍋・天ぷら・ソテー・汁物・煮物・素焼きなど
ぶなしめじが大きく太くなったような形・色をしているのが本しめじです。本来の旬は秋ですが天然ものはとても珍しく、近年では栽培したものが一部のスーパーで出回っています。
その商品名が「大黒本しめじ」で、価格は他の定番きのこよりもちょっと高級。でも数百円程度なので、見かけたらぜひゲットしてくださいね。
そして「香り松茸、味しめじ」と言われる味しめじとは、実はこの本しめじのこと。その名の通りに味・香り・食感ともに良く、一度食べたら忘れられない絶品きのこです♡
はなびらだけ
- 名前:はなびらだけ
- 本当の旬:夏〜秋
- 代表的な料理:炒め物・鍋・天ぷら・ソテーなど
白いひらひらの花のような形が特徴的な「はなびらだけ」。
一部のスーパーで出回るだけの、非常に珍しい種類なので、見かけたらぜひ購入してみてくださいね。
はなびらだけは、可愛い見た目に反して、しっかりめのコリコリとした食感を楽しめます。炒め物や汁物の具材にしたり、ソテーでメインに使ったり、いろいろな調理方法で活用できますよ。
また、免疫機能などを高めるとされるβグルカンを多く含むきのことしても知られ、サプリなどに加工されることもあるそうです。
椎茸
- 名前:椎茸(しいたけ)
- 本当の旬:春・秋
- 代表的な料理:炒め物・鍋・天ぷら・ソテー・汁物・焼き椎茸など
旨味成分のグアニル酸を含む椎茸は、加熱したり干して乾燥させたりすると、旨味が増します。また、昆布や鰹節などの他の旨味成分と組み合わせることで、さらに美味しさがアップする食材でもあります。
栽培ものは通年スーパーにありますが、天然もの(原木栽培含)の旬は春と秋。春だと旨味が、秋だと香りが高いものが多くなるそうですよ。
生の椎茸は味や香りだけではなく、食感の良さを活かしてソテーや炒め物、焼き椎茸などがおすすめ。干し椎茸は、煮物・汁物などに使って料理の旨味をさらにアップさせちゃいましょう♪
バイリング
- 名前:バイリング・アワビ茸・白霊茸(はくれいたけ)など
- 本当の旬:-
- 代表的な料理:炒め物・鍋・天ぷら・ソテー・素焼き・汁物など
バイリングは非常に珍しいきのこの種類なので、もしスーパーで見かけたらラッキーです♪
中国原産で日本では栽培ものが流通しており、アワビ茸や白麗茸などとも呼ばれています。
エリンギの仲間だと言われるバイリングは香りが良く、アワビのようなコリコリとした食感が特徴。味のクセはなくてもきのこの旨味はしっかりあるので、素焼きやソテーにして食べるのもおすすめです。
スーパーで美味しいきのこを買いましょう♪
きのこは、それぞれの味・香り・色をといった特徴を持つ魅力いっぱいの食材です。
使い勝手がいいのでいろいろな料理に使うのも良し、美味しいおすすめの調理方法を試すのも良し。スーパーできのこをゲットして、美味しくいただきましょう♪
珍しい種類を探したいときは、道の駅に立ち寄ったり、旅先などでその地域のお店を訪れたり、取り寄せしたりするのもおすすめですよ!
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