お仏壇にお供えするご飯、正しい量は?

【お彼岸】ちゃんとできてる……?お仏壇にお供えするご飯の量や器の決まりとは

Baby&Kids / Life style

お仏壇に毎日お供えする「ご飯」。
いざ実際にやろうとすると、「どのくらいの量を盛ればいいの?」「お茶碗や器に決まりはあるの?」と迷う方も多いですよね。
この記事では、お仏壇にお供えするご飯の量や器について、宗派を問わず一般的に大切にされているマナーをご紹介します。

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2025.09.22

お仏壇に供えるご飯の意味

お仏壇にお供えするご飯、正しい量は?

お仏壇にご飯をお供えするのは、仏様はご飯の香を召し上がるという説と、自分たちと同じ食べ物をお供えすることで故人との繋がりをもつという二つの説があります。

毎日炊きたてのご飯をお供えすることは日常の中でできる大切な供養のひとつ。
自分たちが不自由なくご飯が食べられるのはご先祖様のおかげ、という感謝を伝えることにもなります。

器は「仏飯器」を使うのが基本

お仏壇にお供えするご飯、正しい量は?

お仏壇にご飯をお供えするときは、通常のお茶碗ではなく「仏飯器」と呼ばれる専用の器を使います。
小さめの白い磁器や陶器のものが一般的で、仏具店やネット通販でも手に入ります。

香炉や花立などのほかの仏具と同じ色合いでセットで販売されている物もあります。

仏飯器は直接お仏壇には乗せず、仏器膳(お膳)に乗せて差し上げるのが丁寧な形です。

故人が使っていたお茶碗は使用しない

お仏壇の中は浄土の世界を現すともされているので、現世で使っていたお茶碗を使うことはできるないと言われています。なるべく避けるようにしてください。

ちなみに、最期の食事としてご葬儀までの間、「枕飯」を供える場合は故人の使っていたお茶碗を使用することは問題ありません。

ご飯を供えるタイミング

お仏壇にお供えするご飯、正しい量は?

基本的には、毎朝炊きたてのご飯をお供えするのが望ましいとされています。
頻度や回数に決まりはないので、食事の度にお供えしても大丈夫!

お供えしたご飯は硬くなってしまう前に下げるようにします。
下げたご飯は食べても問題ありませんが、時間が経って傷んでしまった場合は処分してOKです。

宗派による盛り方の違い

お仏壇にお供えするご飯、正しい量は?

お仏壇にお供えするご飯、正しい量は?

浄土真宗のみ盛り方の決まりがあります。

本願寺派では、蓮のつぼみをイメージして山型に盛り、真宗大谷派では蓮の実をイメージして、円筒状に盛ります。

そのほかの宗派では特に決まりはなく、仏飯器にご飯を丸く山盛りにするように盛ります。

心を込めてお供えすることが大切

お仏壇にお供えするご飯、正しい量は?

お仏壇にお供えするご飯は、基本的に「仏飯器に軽く一膳」を盛るのが一般的。

ただし宗派、お寺、地域、それぞれの家庭によってもやり方に違いがありますので迷ったらお寺に確認するのが確実です。

大切なのは量や形よりも、故人やご先祖さまへの感謝の気持ちです。
毎日の小さな心がけが、供養につながっていきます。

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◆yukari.t

葬儀社を営む家に嫁いで10年、アラサー3児の母です。
日常の中で“最期の時間”に寄り添う仕事に向き合ってきました。
そんな経験をもとに、葬儀にまつわる情報や日常マナーをお届けするライターとしても活動しています。
終活アドバイザー・終活ガイドの資格も保有しています。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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